日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ホトトギス(ユリ科)

ホトトギスが見頃を迎えていた。名前の由来にもなっている鳥の杜鵑に似た斑点のついた花が特徴的で美しい。個人的には蕾や実の様子も大好きである。写真映えするのでついたくさん写真を撮ってしまった。園芸種としても広く栽培されており、気軽に楽しめる野…

ヤマハッカ(シソ科)

ヤマハッカのかわいらしい花が咲いていた。ハッカとついているが葉に香りはない。上の花弁に斑点がないものはイヌヤマハッカとされるそう。以前ご紹介したアキノタムラソウやタツナミソウにも似ている。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com…

ヤクシソウ(キク科)

小さな黄色い花がひっそりと咲いていた。ヤクシソウといい、茎についた葉が薬師如来の光背に似ていることに由来しているという説がある。オニタビラコに近い種で花も何となく面影がある。そろって上を向いた蕾もかわいらしかった。 ~こちらの記事もおすすめ…

キバナアキギリ(シソ科)

きれいな黄色いかわいらしい花が山の斜面にたくさん咲いていた。キバナアキギリというそうで名前は黄色い桐に似た花が秋に咲くことに由来するそう。花の形は同じシソ科のサルビアなどに似ている。花の上部から飛び出た細長い雌蕊が特徴的だ。 ~こちらの記事…

イヌショウマ(キンポウゲ科)

真っ白なブラシ状の花が咲いていた。はじめはサラシナショウマかと思ったが花穂と花との間に明瞭な花柄がないためイヌショウマではないかと思う。イヌとついている通り、サラシナショウマとは異なって食用や薬用にはならないそうだが、花はこちらも特徴的で…

サラシナショウマ(キンポウゲ科)

サラシナショウマの特徴的な花が咲いていた。先端付近の花には花弁もみられるが、花弁は早く落ちて長い雄蕊だけが目立つ。名前は若い芽を茹でて水にさらして山菜として食べることから。根茎が升麻という生薬の原料となる。イヌショウマに似るが花穂と花との…

メナモミ(キク科)

5つの萼(総苞片)の形が特徴的なキク科の花が咲いていた。メナモミというそうでオナモミ(雄ナモミ)と同様にひっつき虫として人や動物にくっついて種を運んでもらうが、オナモミよりも見た目が優しいことから名づけられたそう。総苞片をよく見ると細かい毛…

オオオナモミ(キク科)

見たことのない花(蕾?)を見かけたがよく見ると下のほうにはトゲトゲの実がついており、オナモミだと分かった。正確にはオオオナモミだそうでオナモミよりも大きい。代表的なひっつき虫の一種である。侵略的外来種ワースト100にも指定されている厄介者でも…

トネアザミ(キク科)

タイアザミとも。利根川流域など関東圏で多く見られることから名づけられた。花の下の部分が刺々しく反り返っており、オナモミの実のようだ。株によっては人間の背丈くらいに大きく成長したものも見られた。アザミ共通の淡い紫色の花がかわいらしい。 ~こち…

ノハラアザミ(キク科)

ノハラアザミが咲いていた。以前ご紹介したノアザミと似ているが、秋に花を咲かせ、総苞片という紫の花の下の部分についているトゲトゲが斜め上を向いているのが特徴だそう。個体差はあるがこの個体はあまりとげとげしさを感じないひょろっとした印象。同じ…

ヒメガマ(ガマ科)

きれいなガマの穂が出ていた。ガマは水辺に生える草を意味するそう。茶色の太い部分が雌花穂でその上に少し間が離れて雄花穂がつく点で他のガマと異なる。蒲鉾の漢字にも入っている通り、蒲鉾の名前の由来(竹に巻いて焼いた様子が似ていることから)になっ…

ハナシュクシャ(ショウガ科)

ホワイトジンジャーリリーとも。以前ご紹介したニクイロシュクシャの近縁種で白色のもの。ニクイロシュクシャよりも一つ一つの花が目立ち主張しているように感じる。白い花弁と優雅な形が美しい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ホウキギ(ヒユ科)

コキアとも。赤く色づいた姿がなんとも美しい。名前は乾燥した茎を箒に使うことから。紅葉が美しい印象が強いが、実は食用にもなるそうで秋田では郷土料理・とんぶりとして食されているらしい(観賞用品種と食用品種がある)。また、実は薬用にもなるそうで…

チヂミザサ(イネ科)

チヂミザサがたくさん花を咲かせていた。名前は笹のような葉が縮れて波打っていることから(写真ではわかりづらいが)。いわゆるひっつき虫の一種で実から出る粘液によりくっつく。この時期山に入るといつの間にか付いており、強くくっついているわけではな…

ヤブタバコ(キク科)

山の斜面にヤブタバコが生えていた。名前は下のほうの葉がナス科のタバコに似ていることに由来するそうだが、こちらはキク科で全く違う植物である。花はキク科そのもので、目立つ花弁はないがなんとなく目を引く花だった。以前ご紹介したサジガンクビソウの…

コスモス(キク科)

かわいらしいコスモスの花が咲いていた。アキザクラとも。名前は規則正しい花弁の並びからギリシャ語で秩序を意味するkosmosからきているといわれ、秩序ある宇宙を意味するcosmosに通ずる。割と夏場から咲いている品種も多いが、やはり秋を感じさせてくれる…

チカラシバ(イネ科)

チカラシバがあちこちでブラシの様な大きな穂を出している。名前は引きちぎったり抜いたりするのに非常に力を要することに由来しており、厄介な雑草の一つである。穂はフサフサで触り心地がよく、握ると手からすり抜けるように動いて面白い。 ~こちらの記事…

ジュズダマ(イネ科)

ジュズダマが実を付けていた。昔は河原などあちこちで見かけたが最近はあまり見かけていない気がする。(実の中央にある花柱?を切れないように上手く抜くと)中央に穴が開き、糸で繋げてその名の通り数珠を作る。ハトムギは本種の食用品種を指す。 ~こちら…

コヨメナ(キク科)

ヨメナの花が咲いていた。名前は嫁のようにかわいらしい花を咲かせることに由来するという説がある。淡い紫色の花弁がとてもかわいらしく、やや後ろに反り返っていることが特徴。若い芽が食用になることでも有名。秋を代表する草花の一つだ。 ~こちらの記事…

ヒメジソ(シソ科)

その名の通りとても小さな花を咲かせるシソ科の雑草。葉をこするとほんのりシソっぽい香りがするが食用には向かないらしい。真っ白な花が緑の草むらに映えてとてもかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com ashito2.hatenadiary.c…

アメリカセンダングサ(キク科)

水辺にセンダングサが咲いていた。名前は葉が樹木のセンダンに似ていることから。その実はひっつき虫としても有名。花はちょっと地味だが、秋になると黄色っぽい花が咲くのが風物詩となっている。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com ashit…

ワタ(アオイ科)

畑に植えられたワタが花と実を同時に付けていた。花は同じアオイ科のオクラやフヨウなどにそっくりだ。ワタといえば繊維の用途の印象が強いが、種子からとれる綿実油も重要な食用油の一つとなっており、人類にとって非常に有用な植物の一つといえる。 ~こち…

ツクバトリカブト(キンポウゲ科)

この時期は葉しか出ておらず他の植物と見分けるのが難しい。夏~秋に紫のきれいな花をつけると非常に目立ち見つけることができる。もちろんトリカブトの仲間なので根などには猛毒があるため注意が必要である。 <10/15>ツクバトリカブトが見頃を迎えていた…

シロヨメナ(キク科)

シロヨメナが一株だけ咲いていた。周囲の株はまだ咲く気配すら無かったがこの株は慌てていたようだ。名前は白い花を咲かせるヨメナという事で、ヨメナは野菊の総称でもあるが、女性のようにかわいらしい花という事らしい。写真の花は少し汚れてしまっていた…

ハナトラノオ(シソ科)

夏の花のハナトラノオがまだ咲き残っていた。オカトラノオと同様に花が細長く花穂につくがこちらはシソ科である。花穂(蕾の段階)が四角錐の形をしていることからカクトラノオ(角虎の尾)とも呼ばれる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.c…

ヤブマメ(マメ科)

ヤブマメのきれいな花が沢山咲いていた。蔓のところどころにきれいな藤色の細長い花をたくさんつけている。花の形はノササゲにそっくりだ。よく見かける雑草だがよく見るととてもきれいで秋の訪れを感じる花だ。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenad…

ヤブツルアズキ(マメ科)

藪の中にヤブツルアズキが混ざって咲いていた。黄色い花や細長いさやがアズキにそっくりだ。熟すとアズキと同様に鞘が黒くなり、中にはアズキよりも更に極小の豆が入っている。現在の小豆は本種を改良したものと言われ、小さいが食用になる。 ~こちらの記事…

ノササゲ(マメ科)

ノササゲの花がひっそりと咲いていた。ササゲに似ていることから名づけられたが、ササゲの野生種などではなく食用には向かない。キツネササゲとも。紫色の特徴的な鞘をつける。花は細長くてかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.c…

ノダケ(セリ科)

まっすぐに伸びる茎や葉の付け根の鞘が竹のように見えることから名づけられたそうだが、竹とは全く無関係である。実はカレーのにおいがするらしい。生薬に用いられる。色はちょっと変わっているがセリ科らしい花の形をしている。 ~こちらの記事もおすすめ~…

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

ツリフネソウが園内各所に咲いていた。名前は花の形が帆掛け船に見えたことから。他ではない独特な形と質感がとても美しい。白や黄色の品種もあるそう。花の奥に蜜がたまっており、ハチなどが潜り込んでいく様子も見られた。 ~こちらの記事もおすすめ~ ash…