日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の植物図鑑~懐かしい草花~

田舎育ちの私が身近で見かけた草花や木花、野菜などについて紹介しています。

ユリ科

アスパラガス(ユリ科、キジカクシ科)

空き地のゴミの下からスギナのような葉が伸び花が咲いていた。アスパラガスの仲間のようだが、普段食用にしているアスパラガスとは異なり花弁が反り返っており、アスパラガス・ヴィルガツスかと思われる。花弁が反り返っている分中の雄蕊がよく見えかわいら…

シオデ(サルトリイバラ科、ユリ科)

シオデの不思議な形の花が咲いていた。シオデは雌雄異株で写真はいずれも雄花のようだ。色は地味だが線香花火がはじけているような姿がなんともかわいらしい。花が咲いた後にはおいしそうな実が生るが、専ら食用とされるのは若芽の方で、「森のアスパラガス…

ヤマユリ(ユリ科)

この日のお目当てのヤマユリをたくさん見ることができた。とにかく大きな花が印象的で、山の中に在ってもその存在感がすごい。一部の花は人間が支えを立ててあげていたが、そうでないものはほとんどが花が重すぎて倒れてしまっており、自然界でこれでいいの…

ムラサキクンシラン(白花)(ヒガンバナ科、ユリ科)

白花のムラサキクンシラン(アガパンサス)が咲いていた。紫色品種の透き通るような感じも好きだが、白花にはユリのような優雅さがある。しかしながら、長い茎やまとまって花をつける姿はユリでもヒガンバナでもないアガパンサスらしい美しさだ。まだ数輪し…

クルマユリ(ユリ科)

小石川植物園にて。冷温室でクルマユリがひときわ目立つ花を咲かせていた。名前は茎に葉が輪生することに由来する。写真の者は赤い斑点が少なめだが花はオニユリに似ている。輪形は食用とされる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

キチジョウソウ(キジカクシ科、ユリ科)

花が咲くと縁起が良いといわれることから「吉祥草」と呼ばれるそう。細長い花茎が伸びて秋口に同じキジカクシ科のヒヤシンスにも似ているような花を咲かせる。花が咲いた後にできる赤く丸い実もかわいらしい。 <11/5追記>キチジョウソウの花がひっそりと咲…

ホトトギス(ユリ科)

ホトトギスが見頃を迎えていた。名前の由来にもなっている鳥の杜鵑に似た斑点のついた花が特徴的で美しい。個人的には蕾や実の様子も大好きである。写真映えするのでついたくさん写真を撮ってしまった。園芸種としても広く栽培されており、気軽に楽しめる野…

タカサゴユリ(ユリ科)

タカサゴユリがあちこちで咲いている。テッポウユリに似ているが台湾原産の帰化植物でテッポウユリとも交雑種をつくる。繁殖力が強く住宅街でもよく見かけるユリで、テッポウユリの生息に影響を及ぼすと心配されている。花自体はとても美しい。 ~こちらの記…

ノカンゾウ(ツルボラン科、ススキノキ科、ユリ科)

ノカンゾウが美しいオレンジ色の花を咲かせていた。真上を向いて太陽を元気いっぱい全身に浴びるその姿は初夏にぴったりだ。カンゾウの後は見た目がよく似たユリたちが次々と花を咲かせている。花たちがバトンタッチしながら季節が移ろっていく。 ~こちらの…

カノコユリ(ユリ科)

カノコユリが見頃だ。名前は花弁の模様が鹿の子模様であることから。開花する時期からドヨウユリ、タナバタユリとも呼ばれる。色合い・模様・形がかわいらしくもあり、優美でもある。ユリ根は食用となり薬用にも用いられる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ash…

オニユリ(ユリ科)

オニユリが見頃を迎えていた。名前は鮮やかな花弁の色に由来する。黒い斑点模様が特徴的で、花弁は滑らかだが根元(花の中心付近)は多数の突起が付いていた。3倍体であることが知られており種子を作らず、葉の根元に付いた黒っぽいムカゴで繁殖する。鱗茎は…

キスゲ?(ススキノキ科、ユリ科、ツルボラン科)

ノカンゾウかとも思ったが、キスゲではないかと思う。いずれにしてもヘメロカリスと総称されるものだろう。カンゾウは花が上向きに付き、キスゲは横向きに付くらしいが写真の物はどちらとも言いがたい。薄黄色のユリにも似た花がさわやかで美しかった。 ~こ…

ヤブカンゾウ(ツルボラン科、ユリ科、ワスレグサ科)

公園の木陰にヤブカンゾウが咲いていた。ノカンゾウとも似ているがヤブカンゾウは写真のように八重咲きである。漢方のカンゾウか「甘草」であるがこちらは「萱草」であり全く別の物である。薬理作用があり、憂いを忘れることから「ワスレグサ」とも呼ばれる…

ムラサキクンシラン(ヒガンバナ科、ユリ科)

アガパンサスとも。この日はとても暑い日だったが薄い紫色の花びらが涼しげだった。この時期花壇や公園などでよく見かける。クンシランに似ていて紫色の花であることからつけられた和名らしいが、科は同じもののクンシランとは異なる属に属する。 ~こちらの…

オオバジャノヒゲ(キジカクシ科、ユリ科)

花や葉の形はジャノヒゲそっくりだがその名の通り、葉もそして花も特大だ。ジャノヒゲと同様にノシランのような大きな青い実をつける。ジャノヒゲは葉の中に隠れるように花をつけることが多いが、こちらは花がとても目立っておりかわいらしい。 ~こちらの記…

ヒメカンゾウ(ユリ科)

きれいな黄色い花が咲いていた。カンゾウの小さいものという事で名付けられたそうだが、漢方薬で有名なマメ科の甘草とは別物。ただし薬用にも用いられるそう。アヤメ科のフリージアにも似ているように思った。黄色い花弁を外側の茶色っぽい花弁が覆って味の…

ミヤマナルコユリ(キジカクシ科、ユリ科)

ナルコユリの近くにおそらくミヤマナルコユリと思われる花が咲いていた。ぷっくり膨らんだ白と緑の蕾が細い花柄からたくさんぶら下がっておりかわいらしい。アマドコロにも似ているがアマドコロは花と花柄の接点に突起が無いらしいのでミヤマナルコユリと判…

ナルコユリ(キジカクシ科、ユリ科)

開花前のナルコユリの蕾がたくさんぶら下がっていた。名前はぶら下がった蕾が鳴子に似ていることから。同じ時期に咲くホウチャクソウやアマドコロと間違われることが多いが、ホウチャクソウはもっと花が大きく、アマドコロは茎が角張り茎と花を繋ぐ部分がや…

コバイケイソウ(ユリ科)

白い花が目立つ大きな植物を見かけた。コバイケイソウというそう。花がウメに似ており、葉がケイランに似ていることから名付けられたそう。全草が有毒のため注意が必要とのこと。写真は終わりかけだったが開花直後はもっと美しいらしいのでまた見に来たいと…

アミガサユリ(ユリ科)

バイモユリとも。釣鐘のように花は下を向いて咲いており中を覗くのは難しい。花の付き方や色合いはキキョウ科のホタルブクロを連想させる。貝母(バイモ)は生薬としても昔から使われているそうだ。花の形や花弁に入った筋模様から名付けられており、雨露を…

チューリップ(ユリ科)

チューリップがかわいらしい花を咲かせていた。雨に濡れていい感じだ。和名は鬱金香(うこんこう)と言うそうでウコンに似た香りがすることから名付けられたそう。地面に生えたものはもちろん、切り花や花束にしてもかわいくて良い。 ~こちらの記事もおすす…

ムスカリ(キジカクシ科、ユリ科)

ムスカリがきれいな青色の花をたくさん咲かせていた。少し遠くから見ても可愛く、近くで見ても一つ一つの花が可愛い。先端がわずかに白っぽい所もまた良い。一つ一つの花はスズランのようだが、一塊にギュッと集まると印象が大きく変わる。丈夫で野生化した…

カタクリ(ユリ科)

この日は少し遠出してカタクリが自生している公園にやってきた。まだ少し早いかと思ったが幸いにも多くのカタクリがちょうど花を咲かせているところに出会うことができた。 かつては球根からとった澱粉が片栗粉として利用されていたが、現在では多くの都道府…

ハナニラ(ヒガンバナ科、ユリ科)

ハナニラが太陽の光をいっぱいに浴びて咲き誇っていた。その名の通り、ニラのような葉っぱをしているが、そこからは想像が付かないような美しい花を咲かせる。真っ白でもなく淡い青色を帯びた花びらは近くで見るとよりいっそう美しい。 ~こちらの記事もおす…

ウバユリ、タカサゴユリ(ユリ科)

細長いのがタカサゴユリ、丸いのがウバユリの種が入っていたところで、中に薄く軽い種がみっちり詰まっている。種が飛んだあとの殻はまるで食虫植物の様で、観賞用にも使われる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ホトトギス(ユリ科)

~ホトトギス~ ~はじめに~ 本日ご紹介するのは「ホトトギス」です。鳥のホトトギスの胸の模様に似た斑点があることから名付けられたと言われています。 ~ホトトギスの思い出~ ホトトギスは、園芸家にも人気があり園芸種も含めて花屋や花壇で良く目にし…