日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

2024-01-01から1年間の記事一覧

ヒメハギ(ヒメハギ科)

ツツジを見に行った先で足元にかわいらしい花を見つけた。調べてみるとヒメハギという植物らしい。ハギに似た花をつけ小さいことから名付けられたそうだが、マメ科ではなくヒメハギ科の植物らしい。多くの人はツツジだけを見ているだろうが(ツツジを見に来…

ボタン(ボタン科)

ボタンの花が見頃を迎えている。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」という言葉もあるように、その姿は優雅で美しい。一方で切って活けておくとある日一晩で一気に花弁が落ちてしまう儚さもある。ちなみに同じボタン科のシャクヤクとよく混同されるが…

キツネノボタン(キンポウゲ科)

山道でキツネノボタンの可愛らしい花が咲いていた。家の近くに生えていたものがキツネノボタンではなくウマノアシガタだと最近気がついたが、こちらは種の先端が鉤爪状になっており、葉も完全に3つに分かれた複葉となっているのでキツネノボタンで間違いな…

スイセンアヤメ(アヤメ科)

スパラキシスとも。柔らかな白い花弁と中央の黄色のバランスが良く可愛らしい。他の色の品種もあるそうだが、身近ではこの色のものを多く見かける。 〜こちらの記事もおすすめ〜 ashito2.hatenadiary.com ashito2.hatenadiary.com

アマドコロ(キジカクシ科)

アマドコロの花が見頃を迎えている。花が吊り下がる様子や花弁の先が薄っすら緑がかっているのが可愛らしい。同じキジカクシ科のナルコユリやイヌサフラン科のホウチャクソウにも似ているが、茎が角ばっていることや花の付け根の形などで区別できる。名前は…

コナスビ(サクラソウ科)

ヘビイチゴの黄色い花に混じって咲いている草を見つけた。調べてみるとコナスビというらしい。ナスビと付いているがオカトラノオの仲間とのことで、実が小さい茄子のように見えることから名付けられたそう。小さいがとても可愛らしい花だ。 〜こちらの記事も…

ワラビ(コバノイシカグマ科)

今シーズン最後のワラビを採ってきた。多くが葉になっており、遅れて生えてきた若いものだけを収穫した(少し成長し過ぎのものもあるが)。卵とじにして食べるのが毎年楽しみで、山菜の中でも特に好きだ。葉からたくさん栄養を蓄えて来年もまた楽しませてほ…

ナガバタチツボスミレ(スミレ科)

山の中でひっそりと咲くスミレを見つけた。タチツボスミレかと思ったが葉の形が茎の上ほど細長くなっており、調べた限りではナガバタチツボスミレではないかと思う。暗い林の中でひとり虫が来るのを待っているかと思うと切なさを感じる美しい花だ。 〜こちら…

モウソウチク(イネ科)

今年もタケノコが収穫のピークを迎えている。自宅の山では毎年たくさんタケノコが採れ楽しみにしている。出始めの頃は猪に食べられがちだがピーク時は猪も食べ飽きている。そこまで整備した竹林ではないため斜面で石や竹の根もあり非常に掘りにくいが、苦労…

モモイロキランソウ(シソ科)

普通のキランソウの隣にひとかたまりだけピンク色のキランソウが生えていた。調べてみるとモモイロキランソウという変種らしい。形はキランソウと全く同じだが、色が変わるだけで印象がガラっと変わって可愛らしい。 〜こちらの記事もおすすめ〜 ashito2.hat…

ゲンゲ(マメ科)

レンゲとして知られているが和名はゲンゲ。昔は撮影した場所に群生していたが、今年は一輪しか咲いていなかった。形はマメ科らしいが、色合いがなんとも言えず美しく、群生している様は圧巻だが、一輪だけでも見とれてしまう。マメ科であり田んぼに混ぜ込む…

オニノゲシ(キク科)

特大のオニノゲシを見かけた。ノゲシとよく似ているが、鋸歯の先端が鋭い棘となっており、全体的に刺々しい印象。また、ノゲシは葉の基部が後ろに三角形に突き出すそうだが、オニノゲシは丸く茎を包み込むようになる点も異なるらしい。ここまで大きい個体(1…

ヒメスミレ(スミレ科)

道端でスミレを見かけた。ノジスミレやスミレかとも考えたが、葉柄に翼がないこと、花の側弁の内側に(写真では分かりづらいですが)毛が生えていること、距と呼ばれる花の後ろに突き出した部分の色が花弁と異なること、葉がほこ形をしていることからヒメス…

ツメクサ(ナデシコ科)

ツメクサがあちこちの道端でひっそりと花を咲かせている。地を這うように生え、花も非常に小さいため目に留まることは少ないかもしれないが、ナデシコ科らしいかわいらしい花だ。ノミノツヅリなどと花はそっくりだが、名前の由来になっている通り鳥の爪のよ…

ジューンベリー(バラ科)

ジューンベリーの白いかわいらしい花が咲いていた。和名はアメリカザイフリボクというらしい(サイフリボクは花を采配に見立てたらしい)。ジューンベリーの名の通り6月に赤い実をつけ食用になる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ムベ(アケビ科)

ムベの花が見頃を迎えている。以前ご紹介したアケビの仲間で実も花もそっくりだが、花の様子は大きく異なり、アケビとはまた違ったかわいらしさがある。またアケビと異なり常緑で実は割れない。アケビと同様おいしく頂ける。 ~こちらの記事もおすすめ~ ash…

ノハラムラサキ(ムラサキ科)

別記事であげた「キュウリグサ」と同じムラサキ科の雑草で花もよく似たかわいい青色の花を付ける。キュウリグサと違いロゼット葉を付け、やや青色が濃く、花の中心に白い5本の放射状の膨らみがあることが特徴。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadi…

蓼(たで)食う虫も好き好き

蓼食う虫も好き好き。そんなことわざにも使われるタデ。その仲間は地味なものから美しい花をつけるものまで様々。 ①ハルトラノオ ②イヌタデ ③ハナタデ ④シャクチリソバ ⑤ミズヒキ ⑥ギシギシ ⑦イタドリ ⑧スイバ ⑨ヒメツルソバ ⑩ソバ ⑪ミゾソバ ⑫ボントクタデ …

イカリソウ(メギ科)

以前ご紹介したイカリソウの仲間。おそらく日本では「黄蝶」と呼ばれているアフリカ原産のエピメディウム・ペラルデリアヌムと思われる。以前ご紹介したものとは全く異なった印象で、正に黄色い蝶のごとき華やかさがある。園芸品種としてはこちらの方が見栄…

見て美しい。食べておいしい。食べられる野草・植物

春の七草に代表されるように、身近に生えてる植物たちは意外に食用にできるものも多い。食用にできる植物は数多くあるが、今回はその中でも花や葉などの見た目も美しく、目も楽しませてくれる植物たちをご紹介したい。 ①ノビル ②ブタナ ③ガマズミ ④ヤマボウ…

オオキバナカタバミ(カタバミ科)

南アフリカ原産の外来種で、観賞用にも栽培されている。その名の通り大きくて鮮やかな黄色が遠くからでも目を引く。雨や曇りの日は花が閉じ気味だが、晴れた午後は一斉に花を開いており元気をもらえる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com…

春真っ盛り。美しいスミレたち。

日に日に暖かくなり春が深まる今日この頃。様々な花が待ってましたとばかりに次々と花を咲かせている。本日はその中の一つであるスミレをピックアップし、様々なすみれをご紹介したい。栽培種のパンジーやビオラもかわいらしいが、野生種もまたかわいらしい…

フラサバソウ(オオバコ科)

ツタノハイヌノフグリとも。オオイヌノフグリと似ているが花が一回り小さく、花の柄がやや短く、葉の形も異なることから区別できる。近づいてみると細かい毛がたくさん生えている。ヨーロッパ原産の外来種で、名前は植物学者二人の名前に由来しているそう。…

きれいな花には毒がある⁉キンポウゲ科の植物

本日ご紹介するのはキンポウゲ科の植物たち。美しい花をつけるものが多く園芸品種・野生種問わず観賞用とされるものも多い。一方でトリカブトに代表されるように毒を持つものや薬用に用いられるも多い。そんな美しさと恐ろしさを併せ持つキンポウゲ科の植物…

ジャノメエリカ(ツツジ科)

クロシベエリカとも。花の中心が黒く蛇の目のように見えることから名付けられたそう。遠くから見るとピンク色のふんわりした花でかわいらしいが、近づくと少しぎょっとしてしまう。この時期、ツツジ科の花がいろいろ咲き始めている。 ~こちらの記事もおすす…