日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の植物図鑑~懐かしい草花~

田舎育ちの私が身近で見かけた草花や木花、野菜などについて紹介しています。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

クロタネソウ(キンポウゲ科)

ニゲラとも。澄んだ水色の花弁が美しい。スパイスに用いられるブラッククミンシードはニオイクロタネソウの種であり、本種は観賞用の八重咲品種。花弁のように見えるものの一部は実は萼片らしい(八重咲品種のため本来目立たない花弁も発達しているよう)。 …

マツバギク(白花)(ハマミズナ科)

シロバナのマツバギクが咲き乱れていた。純白の花弁がとても美しい。マツバギクといえば以前ご紹介したような紫色のものが最もポピュラーなのではないかと思うが、この白花品種も含め様々な色の品種が出回っている。個人的には昔ながらの紫色も好きだが、細…

アマリリス(ヒガンバナ科)

アマリリスの大きな花が咲いていた。アマリリスは非常に大きな見ごたえのある花が魅力で、写真のようなシンプルな色合いのものから様々な筋模様が入った品種が数多く存在している。球根で冬も越し、割と放置気味でも花を咲かせてくれるが花が大きく重く、し…

オリーブ(モクセイ科)

オリーブの花がそこかしこで咲いていた。花に混じってカップ状のものもあったがこれは雄花の萼の部分のようだ。花はモクセイ科らしい形でギンモクセイにも似ている。雌雄異株ではないが、両性花と雄花の2種類の花があり、かつ自家不和合性(自分の花粉では受…

オキザリス トライアングラリス(カタバミ科)

濃い紫色の葉をしたカタバミが咲いていた。園芸品種のオキザリスで葉が三角形をしていることから名付けられたようだ。どこかの庭のものが野生化したのだろうか。葉はインパクトがあるが花はムラサキカタバミとそっくりでかわいらしい。 ~こちらの記事もおす…

カンパニュラ・アルペンブルー(キキョウ科)

カンパニュラ・アルペンブルーが星形の花をたくさん咲かせていた。キキョウ科らしい花形と色合いがとてもかわいらしい。花の大きさはキキョウほど大きくはなく、キキョウソウほど小さくなもないため控えめな可憐さがありながらも見ごたえがある。育てやすく…

記事更新(写真追加)のお知らせ

既存の記事で4月以降写真を追加したものをご紹介いたします。 ご興味のない方は読み飛ばしていただければと思いますが、ご興味がありましたらこの機会に是非ご覧ください。 〇キュウリグサ 〇ソメイヨシノ 〇オオイヌノフグリ 〇ヒメオドリコソウ 〇スイバ …

オオニワゼキショウ(アヤメ科)

淡青色のニワゼキショウが咲いていた。ちょっと雰囲気が違うので調べてみたところオオニワゼキショウではないかと思われる。ニワゼキショウ(白花)との違いは6枚の花被片のうち内側の3つの花被片の幅が外側のものよりも小さいことや、花の中心部や裏側の紫…

4年目イチジク(クワ科)

挿し木苗からの4年目。親株(写真1.2枚目)はいい感じの樹形になり全体に日があたり葉も元気よく生い茂っている。去年同様たくさん収穫できることを願っている。一方、去年剪定した枝を挿し木した個体も順調に生育中(写真3~5枚目)。脇芽が出ず縦に縦にと…

ピーマン(ナス科)

今年の家庭菜園3種目はピーマンに決定。園芸店で緑と赤の苗を1本ずつ購入。はじめは新芽にアブラムシがついており葉が縮れたが、水と米のとぎ汁霧吹きで何とか駆逐できた模様。今後も付くと思うので気を付けたい。緑の方はもう実が生ってきたが定石通り1果…

オクラ(アオイ科)

〇播種後2週間程度 〇播種後1か月程度 〇播種後1か月半程度 今年の家庭菜園2種目はオクラにした。少し栽培密度を高くして小さめに育てていく予定。播種が少し早かったせいか成長が少しゆっくりだが気長に待とう。モロヘイヤと併せてネバネバで暑い夏を乗り切…

シマツナソ(アオイ科)

〇播種後1週間程度 〇播種後2~3週間程度 〇播種後1か月程度 シマツナソ(縞綱麻)はモロヘイヤの和名。もともとはシナノキ科に分類されていたがDNAによる新しい分類体系ではアオイ科になったらしい。種や莢に毒があるらしく収穫時には注意が必要。 暑さに強…

カジイチゴ(バラ科)

キイチゴの実を見つけた。カジイチゴといい、クワ科のカジノキに葉が似ていることから名付けられたそう。ほとんど棘もなく育てやすく、味もキイチゴの中ではおいしい方らしく庭に植えられる場合もある。しかしながら地下茎でどんどん増えるため植える際には…

カキノキ(カキノキ科)

★お詫びと訂正★ 一昨日の「ホタルブクロ」の記事にて、記載内容に誤りがありました。 誤「反り返っていないのでホタルブクロ」 正「反り返っているのでホタルブクロ」 お詫びして訂正いたします(比較した写真が正しいです)。 何ガキかはわからないがカキの…

ナガミヒナゲシ(ケシ科)

ナガミヒナゲシがそこかしこで花を咲かせている。オレンジ色の4枚の花弁が特徴的なかわいらしい花だが、繁殖力が非常に強く問題になっている。ほんの少しでも隙間があれば写真のようにコンクリートの隙間などどこからでも生えてくる。壺状の実の中には小さい…

ホタルブクロ(キキョウ科)

フェンスの間から紫色のホタルブクロが顔をのぞかせていた。大好きな花なので偶然出会えてうれしい。以前ご紹介したヤマホタルブクロと異なり萼片の切れ込みの根元部分が反り返っているのでホタルブクロと思われる。個人的にはホタルブクロは白か薄い紫色の…

ケカキネガラシ(アブラナ科)

道端でちょっと変わった形の草を見かけた。イヌガラシか何かかと思ったが調べてみるとケカキネガラシというらしい。背が高いわりに葉が小さく、病気なのかと思ったがこういう植物のようだ。名前は3枚目の写真のように枝が横に長く伸びるため垣根のように見え…

ピラカンサ(バラ科)

ピラカンサがものすごい数の花を咲かせていた。ここまで大量の花が一斉に咲くと見ごたえがある。一つ一つの花もよく見るとかわいらしい。これらの花のほとんどが赤い実になると思うととてつもない量だ(また見に来よう)。ピラカンサは以前ご紹介したトキワ…

シャクヤク(ボタン科)

シャクヤクが見頃を迎えていた。豪華でありながら気品のある姿がなんとも美しい。ボタンに似た花だが、毎年地上部が枯れる草本であるので茎を見れば区別できる。蕾からはベタベタする蜜が出ており、アリなどが来ているのをよく見かける(害虫から守ってもら…

コメツブツメクサ(マメ科)

近隣ではコメツブウマゴヤシとクスダマツメクサしか見つけられなかったが、少し遠くの川沿いでコメツブツメクサを発見できた。先日ご紹介したクスダマツメクサよりも一つの花を構成する小さな花が少なく大きさは小さめだ。コメツブウマゴヤシと比較すると花…

オオキンケイギク(キク科)

クスダマツメクサとともに道端にオオキンケイギクが群生していた。花だけ見るとキバナコスモスのようできれいだが花形が異なる。また、特定外来生物に指定されていることでも有名で、種を持って帰ったり栽培することは法律で禁じられているので注意が必要。…

メキシコマンネングサ(ベンケイソウ科)

道端でメキシコマンネングサがたくさん花を咲かせている。オカタイトゴメと並び市街地でよく目にするマンネングサの仲間だが、傘の骨のように広がる花はオカタイトゴメよりも目につく。黄色い星のような花がなんともかわいらしい。 〜こちらの記事もおすすめ…

エゴノキ(エゴノキ科)

チシャノキとも。エゴノキの実がたくさん生っていた。名前は実がえぐいことに由来するそう。実はオリーブにも似ているようだ。5月頃にぶら下がるようにきれいな花をつける。木材は将棋の駒などにも使われるらしい。 2024/5/11追記 エゴノキの花が見頃だった…

クスダマツメクサ(マメ科)

道端に黄色いクローバーのような花が群生していた。コメツブウマゴヤシやコメツブツメクサよりも花が大きめで、名前の通りくす玉のような形をしている。花が終わった後は枯れた花が落ちずに垂れ下がり、ホップのように見えることからホップツメクサの別名も…

ハッサク(ミカン科)

ハッサクの花が咲いていた。近所にはハッサクをはじめ柑橘の木を植えているお宅が多くあるが、収穫せず実が残り花と実が両方ついている木も割と多く見かける。柑橘の花はどれも似ているが、肉厚の花弁の重厚感と整った形が美しい。 ~こちらの記事もおすすめ…

オオカナメモチ(バラ科)

公園のオオカナメモチが満開を迎え、きれいな花を咲かせていた。カナメモチは別名アカメモチとも呼ばれ、新芽が赤くきれいであるためレッドロビンという品種が生垣によく植えられているが、本種はレッドロビンの片親だそう。ちなみにカナメモチの名前は扇な…

シロバナタツナミソウ(シソ科)

道端で白い花が目についた。タツナミソウの白花品種で、タツナミソウらしく咲いている花がみんな同じ方向を向いておりかわいらしい。もう終わりかけの頃合いだったようで花は少なかったが、見頃だと真っ白な花弁がもっと目を引いたことだろう。 〜こちらの記…

ヒメフウロ(フウロソウ科)

道端にフウロソウ科と思われるがアメリカフウロとも違うかわいらしい花を見つけた。ヒメフウロというそうで、本来は一部の石灰岩地に自生するものらしいが、園芸種が一部野生化しているらしくこの個体もそうだと思われる。アメリカフウロよりもピンクがかっ…

オオデマリ(ガマズミ科、レンプクソウ科)

オオデマリが真っ白でもこもこの花をたくさん付けていた。その姿は確かに毬のようでバラ科のコデマリを大きくしたようにも見えるが、こちらはレンプクソウ科で葉が似ている通りガマズミの仲間だ。近づいて見てもアジサイのような花が美しいが、個人的には少…

ムラサキミツバ(セリ科)

道端に紫色の三つ葉が生えていた。ムラサキミツバという品種らしく、葉が暗紫色であること以外は普通の三つ葉とほぼ同じようだ。この時期、緑色の三つ葉も新芽を次々と出しており、個人的には緑色の方が食欲はそそるが、紫のものもこれはこれで料理に彩を添…