日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

シマツナソ(アオイ科)

〇播種後1週間程度 〇播種後2~3週間程度 〇播種後1か月程度 シマツナソ(縞綱麻)はモロヘイヤの和名。もともとはシナノキ科に分類されていたがDNAによる新しい分類体系ではアオイ科になったらしい。種や莢に毒があるらしく収穫時には注意が必要。 暑さに強…

カジイチゴ(バラ科)

キイチゴの実を見つけた。カジイチゴといい、クワ科のカジノキに葉が似ていることから名付けられたそう。ほとんど棘もなく育てやすく、味もキイチゴの中ではおいしい方らしく庭に植えられる場合もある。しかしながら地下茎でどんどん増えるため植える際には…

カキノキ(カキノキ科)

★お詫びと訂正★ 一昨日の「ホタルブクロ」の記事にて、記載内容に誤りがありました。 誤「反り返っていないのでホタルブクロ」 正「反り返っているのでホタルブクロ」 お詫びして訂正いたします(比較した写真が正しいです)。 何ガキかはわからないがカキの…

ナガミヒナゲシ(ケシ科)

ナガミヒナゲシがそこかしこで花を咲かせている。オレンジ色の4枚の花弁が特徴的なかわいらしい花だが、繁殖力が非常に強く問題になっている。ほんの少しでも隙間があれば写真のようにコンクリートの隙間などどこからでも生えてくる。壺状の実の中には小さい…

ホタルブクロ(キキョウ科)

フェンスの間から紫色のホタルブクロが顔をのぞかせていた。大好きな花なので偶然出会えてうれしい。以前ご紹介したヤマホタルブクロと異なり萼片の切れ込みの根元部分が反り返っているのでホタルブクロと思われる。個人的にはホタルブクロは白か薄い紫色の…

ケカキネガラシ(アブラナ科)

道端でちょっと変わった形の草を見かけた。イヌガラシか何かかと思ったが調べてみるとケカキネガラシというらしい。背が高いわりに葉が小さく、病気なのかと思ったがこういう植物のようだ。名前は3枚目の写真のように枝が横に長く伸びるため垣根のように見え…

ピラカンサ(バラ科)

ピラカンサがものすごい数の花を咲かせていた。ここまで大量の花が一斉に咲くと見ごたえがある。一つ一つの花もよく見るとかわいらしい。これらの花のほとんどが赤い実になると思うととてつもない量だ(また見に来よう)。ピラカンサは以前ご紹介したトキワ…

シャクヤク(ボタン科)

シャクヤクが見頃を迎えていた。豪華でありながら気品のある姿がなんとも美しい。ボタンに似た花だが、毎年地上部が枯れる草本であるので茎を見れば区別できる。蕾からはベタベタする蜜が出ており、アリなどが来ているのをよく見かける(害虫から守ってもら…

コメツブツメクサ(マメ科)

近隣ではコメツブウマゴヤシとクスダマツメクサしか見つけられなかったが、少し遠くの川沿いでコメツブツメクサを発見できた。先日ご紹介したクスダマツメクサよりも一つの花を構成する小さな花が少なく大きさは小さめだ。コメツブウマゴヤシと比較すると花…

オオキンケイギク(キク科)

クスダマツメクサとともに道端にオオキンケイギクが群生していた。花だけ見るとキバナコスモスのようできれいだが花形が異なる。また、特定外来生物に指定されていることでも有名で、種を持って帰ったり栽培することは法律で禁じられているので注意が必要。…

メキシコマンネングサ(ベンケイソウ科)

道端でメキシコマンネングサがたくさん花を咲かせている。オカタイトゴメと並び市街地でよく目にするマンネングサの仲間だが、傘の骨のように広がる花はオカタイトゴメよりも目につく。黄色い星のような花がなんともかわいらしい。 〜こちらの記事もおすすめ…

エゴノキ(エゴノキ科)

チシャノキとも。エゴノキの実がたくさん生っていた。名前は実がえぐいことに由来するそう。実はオリーブにも似ているようだ。5月頃にぶら下がるようにきれいな花をつける。木材は将棋の駒などにも使われるらしい。 2024/5/11追記 エゴノキの花が見頃だった…

クスダマツメクサ(マメ科)

道端に黄色いクローバーのような花が群生していた。コメツブウマゴヤシやコメツブツメクサよりも花が大きめで、名前の通りくす玉のような形をしている。花が終わった後は枯れた花が落ちずに垂れ下がり、ホップのように見えることからホップツメクサの別名も…

ハッサク(ミカン科)

ハッサクの花が咲いていた。近所にはハッサクをはじめ柑橘の木を植えているお宅が多くあるが、収穫せず実が残り花と実が両方ついている木も割と多く見かける。柑橘の花はどれも似ているが、肉厚の花弁の重厚感と整った形が美しい。 ~こちらの記事もおすすめ…

オオカナメモチ(バラ科)

公園のオオカナメモチが満開を迎え、きれいな花を咲かせていた。カナメモチは別名アカメモチとも呼ばれ、新芽が赤くきれいであるためレッドロビンという品種が生垣によく植えられているが、本種はレッドロビンの片親だそう。ちなみにカナメモチの名前は扇な…

シロバナタツナミソウ(シソ科)

道端で白い花が目についた。タツナミソウの白花品種で、タツナミソウらしく咲いている花がみんな同じ方向を向いておりかわいらしい。もう終わりかけの頃合いだったようで花は少なかったが、見頃だと真っ白な花弁がもっと目を引いたことだろう。 〜こちらの記…

ヒメフウロ(フウロソウ科)

道端にフウロソウ科と思われるがアメリカフウロとも違うかわいらしい花を見つけた。ヒメフウロというそうで、本来は一部の石灰岩地に自生するものらしいが、園芸種が一部野生化しているらしくこの個体もそうだと思われる。アメリカフウロよりもピンクがかっ…

オオデマリ(レンプクソウ科)

オオデマリが真っ白でもこもこの花をたくさん付けていた。その姿は確かに毬のようでバラ科のコデマリを大きくしたようにも見えるが、こちらはレンプクソウ科で葉が似ている通りガマズミの仲間だ。近づいて見てもアジサイのような花が美しいが、個人的には少…

ムラサキミツバ(セリ科)

道端に紫色の三つ葉が生えていた。ムラサキミツバという品種らしく、葉が暗紫色であること以外は普通の三つ葉とほぼ同じようだ。この時期、緑色の三つ葉も新芽を次々と出しており、個人的には緑色の方が食欲はそそるが、紫のものもこれはこれで料理に彩を添…

ハゴロモジャスミン(モクセイ科)

ハゴロモジャスミンが正に羽衣のようにたくさん咲いていた。「香りの王様」と呼ばれるジャスミンの一種だけあって、周囲にはとても良い香りが漂っていた。花や蕾の形はライラックやソケイに似ている。蔓性の植物で写真のようにフェンスなどに這わせることが…

シュンギク(キク科)

シュンギクがかわいらしい花を咲かせている。春菊といえば冬に欠かせない食材であるが、その名の通り春に美しい花を咲かせる。欧米では主に観賞用に植えられているだけあってきれいな花だ。舌を楽しませてくれた後は目も楽しませてくれてありがとう。 ~こち…

スズメノテッポウ(イネ科)

田植え前の田んぼにスズメノテッポウがたくさん生えていた。ユニークな名前は穂の形を鉄砲に見立てたらしい(スズメは小さいという意味か)。また、穂を抜いて息を吹き込むと簡単に音を鳴らすことができ、ピーピー草とも呼ばれる。ヤハズエンドウ(カラスノ…