日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の植物図鑑~懐かしい草花~

田舎育ちの私が身近で見かけた草花や木花、野菜などについて紹介しています。

チリソケイ(キョウチクトウ科)

一般にはマンデビラの名で知られる。緑が茂る庭に一際目立つ花が咲いていた。ツルニチニチソウに似ているが、それよりも優雅で美しい印象を受ける。春から秋まで長い期間花を楽しむことができる。品種名のサンパラソルとしても知られるが、夏場咲いた花はま…

ミョウガ(ショウガ科)

早朝にミョウガが花を咲かせていた。花が咲く前の花蕾を食べる事が多いが、花が咲いたものを食べることもある。個人的にはあまり花を見ることはなかったが薄い色合いと透き通った感じがとても美しい。ちなみに真っ赤で奇抜な実がなるそう。 〜こちらの記事も…

マツバボタン(スベリヒユ科)

色とりどりのマツバボタンが咲いていた。ヒメマツバボタンに似ているが、観賞用に品種改良されたマツバボタンは花がとても大きく見応えがある。暑い日が続く昨今でも乾燥に強いので育てやすい。 〜こちらの記事もおすすめ〜 ashito2.hatenadiary.com ashito2…

モミジアオイ(アオイ科)

とても暑い中、モミジアオイが大輪の花を咲かせていた。ハイビスカスに似た花は迫力満点で、真夏にとても似合う。名前の通りモミジのような深い切れ込みの葉が特徴的で、麻の葉にも似ている。一日花で夕方には萎んでしまうが、その短い時間に全てを出し切っ…

ベニニガナ(キク科)

美しい赤紫色の花をつけたキク科の雑草を見かけた。以前この付近でベニバナボロギクを見かけたのでそれかと思ったが、葉や全体の様子が異なるようで、調べてみるとベニニガナの仲間のようだ。ニガナとついているがニガナの花とは似ても似つかない。どちらか…

ハナハマサジ(イソマツ科)

スターチス、リモニウムとも。プランターから1本だけ生えてきた。最初は何かと思ったが花が咲いてようやくスターチスだと分かった。和名は浜辺に咲きスプーンのような形の花を付けることから。ドライフラワーのイメージが強いが、咲きたても独特な雰囲気があ…

メキシコハナヤナギ(ミソハギ科)

植木鉢でメキシコハナヤナギが小さな可愛らしい花をたくさん咲かせていた。ミソハギの仲間だそうで、言われてみれば確かに花が似ている。クフェア、クサミソハギとも呼ばれる。様々な園芸品種もあるそうで、機会があればぜひ見てみたい。 〜こちらの記事もお…

ヒメマツバボタン(スベリヒユ科)

ヒメマツバボタンがマンホールの隙間から頑張って伸び、花を咲かせていた。観賞用に改良されたマツバボタンと比較すると、とても小さい花だが鮮やかな色でとてもかわいらしい。ハマミズナ科のマツバギクにも似ている。人間はぐったりするような暑さが続く中…

ゴデチア(アカバナ科)

花壇に可愛らしい花が咲いていた。ピークは過ぎているようだがそれでもまだ可愛らしい。ナデシコかとも思ったが近づいてみると雰囲気が違う。アカバナ科のゴデチアという花らしい。イロマツヨイグサとも呼ばれる。英名では「Farewell to spring」というらし…

ヒメヨツバムグラ(アカネ科)

道端に小さな小さな花が咲いていた。ヤエムグラの仲間で、4枚の葉が輪生するヒメヨツバムグラと思われる。ザクロソウやノミノツヅリにも似ている。小さすぎて普段咲いていることにも気付かないが、よく見るとあちこちで色んな花が咲いている。 〜こちらの記…

ハナビシソウ(ケシ科)

種を蒔いたハナビシソウ(カルフォルニアポピー)がようやく花を咲かせた。日陰だったためか全体的に徒長してしまったが、無事きれいに咲いてくれてよかった。名前は花の形が「花菱紋」に似ていることから名付けられたそう。夕方には花弁が閉じて、まるで咲…

ゼニアオイ(アオイ科)

公園にゼニアオイが咲いていた。色が鮮やかで目を引き、模様もかわいらしい。ウスベニアオイの変種で、葉に切れ込みがなく円形で、茎に毛が少ないことが特徴。タチアオイやゼニアオイの花を見るともうすぐ夏だなと感じる。 〜こちらの記事もおすすめ〜 ashit…

シンビジウム(ラン科)

近所の軒先で、シンビジウムが美しい花を咲かせていた。ランの花はやはり他の花とは一線を画する存在感・艶やかさを感じる。胡蝶蘭と花は似ているが、寒さに強く育てやすいため割と放っておいても花を咲かせることがある。蕾の根元に蜜を出す花外蜜腺があり…

クラスペディア(キク科)

まるで黄色いタンポポの綿毛のような花が咲いていた。近づいて見てみるとキク科の花によくあるように小さい花が集まってできているようだ。まるで作り物のような花だが、クラスペディアというキク科の花らしい。イエローボール、ゴールドスティック、ドラム…

シロバナセンダングサ(キク科)

道端に白い舌状花を持つキク科の雑草を見つけた。ハキダメギクを大きくしたような花だ。舌状花以外の真ん中の花はセンダングサに似ており、おそらくシロバナセンダングサあるいはアイノコセンダングサかと思われる。コセンダングサの変種らしい。白い舌状花…

キンレンカ(ノウゼンハレン科)

近所にキンレンカが植えられていた。ナスタチウム、ノウゼンハレンとも。目の覚めるようなきれいなオレンジ色の大きな花弁が美しい。名前は花の色とハスのような形の葉に由来する。個人的にはちょっと意外だが花や葉、種などが食用になるらしい。昔はよく見…

オノエマンテマ(ナデシコ科)

白いナデシコ科らしい花を咲かせた植物があった。オノエマンテマやカーペットカスミソウと呼ばれるものと思われ、その名の通り地を這うように伸びていた。花はカスミソウと比較すると大きめで見ごたえがある。白い花弁に入った赤紫の線がかわいらしい。 ~こ…

ウキツリボク(アオイ科)

近所の藪に野生化したウキツリボクの花が咲いていた。チロリアンランプ、アブチロンとも呼ばれるそう。袋状の萼はホオズキにも似ている。赤い萼と黄色い花弁のコントラストが美しく、薄暗い藪でも目立っていた。和名は見た目の通り花が茎に釣られて浮いてい…

ミノボロモドキ(イネ科)

道端に猫じゃらしのような、しかしもっと質感がもさもさしていそうな植物の花が咲いていた。ミノボロモドキと呼ばれるイネ科の雑草のようで、世界中に広く分布している(日本では外来種)。名前は同じイネ科で、破れた蓑に見立てて名づけられたミノボロとい…

カスミソウ(ナデシコ科)

ピンクあるいは紫のカスミソウが満開だった。遠くから見てもきれいだし、近づいて一輪一輪見ても繊細な形をしていてかわいらしい。カスミソウというと個人的には花束に使われるような白色のイメージがあったが、色が違うと印象が異なり、主張が強く主役にな…

アップルゼラニウム(フウロソウ科)

別の花壇に、また雰囲気の違ったゼラニウムが咲いていた。アップルゼラニウムと呼ばれる品種だろうか。真っ白で少しほっそりとした花弁がユキノシタのようで美しい。その名の通り、葉はリンゴに似た香りを持つらしい。ハーブとして食用にも用いられる。 ~こ…

ペラルゴニウム(フウロソウ科)

花壇にゼラニウムの仲間が咲いていた。ぺラルゴニウムと呼ばれるものだろうか。花の中心にあるパンジーのようなブロッチ(斑紋)が特徴的でかわいらしい。本来、ペラルゴニウムとゼラニウムは同じものを指すようだが、品種によって使分けられているようだ。 …

アリウム・ロゼウム(ヒガンバナ科)

花壇にネギのようなの花が咲いていた。アリウムの一種で、アリウム・ロゼウムという品種ではないかと思う。淡いピンク色の花弁がかわいらしい。ハタケニラに似ているが、アリウム・ロゼウムは種を付けずムカゴで増え、葉をちぎるとネギのような匂いがあるそ…

ヨウラクツツアナナス(パイナップル科)

変わった形・色の花が咲いていた。花自体は決して派手ではないが、茎の紫の色合いや花弁の淵の紫色がかっこいい。パイナップル科の植物だそうで、言われてみればだが花はパイナップルに似ていなくもない。観賞用に栽培され、乾燥に強く鉢植えで育てることが…

ベニバナシャリンバイ(バラ科)

近くの集合住宅の生け垣にピンクの黄色い花がたくさん咲いていた。シャリンバイのようだが、ピンク色なのでベニバナシャリンバイという品種だろう。白いシャリンバイもきれいだが、(梅というよりは)桜のようなきれいなピンク色の花が一斉に咲いていてとて…

フランスギク(キク科)

ベニシジミがフランスギクの蜜を一生懸命に吸っていた。フランスではマーガレットと呼ばれるそうだが、日本で一般にマーガレットと呼ばれるモクシュンギクとは別物だ。本種とハマギクの交配種であるシャスターデイジーとも似ているが、葉の様子が異なる。 〜…

ウシハコベ(ナデシコ科)

ウシハコベがひっそりと花を咲かせていた。とても小さい花だがナデシコ科らしい形でとてもかわいらしい。ハコベ(コハコベ)は花柱(真ん中のめしべ)の数が3つなのに対して、ウシハコベは5つであることから見分けられる。ハコベの中でも大型であることから…

カキドオシ(シソ科)

斜面にカキドオシがたくさん咲いていた。雑草にしては大きい花が目を引く。薄い紫色に濃い紫の斑点模様が何ともかわいらしい。ハエドクソウ科のムラサキサギゴケやトキワハゼなどと花の形は似ているが、葉の感じはシソ科らしさを感じる。長い走出枝が垣根を…

オヘビイチゴ(バラ科)

田んぼの畔にオヘビイチゴがたくさん咲いていた。ミツバツチグリやキジムシロ、ヘビイチゴなど似た植物がたくさんあるが、葉が5つの小葉からなることなどから区別できる。オヘビイチゴのオは「雄」で、ヘビイチゴより大きいことを意味しているそう。他のキク…

フリージア(アヤメ科)

フリージアが美しい花を咲かせていた。いくつもの花が連なって咲く姿が独特で華やかだ。花が似ていることから菖蒲水仙、花の色から浅黄水仙、香りから香雪蘭など多くの別名があるそう。球根で冬を越して春に同じ場所に芽を出すので毎年咲くのを楽しみにして…