日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の植物図鑑~懐かしい草花~

田舎育ちの私が身近で見かけた草花や木花、野菜などについて紹介しています。

アフリカフウチョウソウ(フウチョウソウ科)

線路脇に」かわいらしい花が咲いていた。細長い莢が付いていたのでマメ科かとも思ったが、花や葉の形がセイヨウフウチョウソウそっくりだ。アフリカフウチョウソウというらしく、セイヨウフウチョウソウより小さく地を這うように生えているのであまり目立た…

アサガオ(ヒルガオ科)

ベランダで育てている朝顔がようやくきれいな花を咲かせた。2年前くらいに道端で採取した種だったと思うが忘れていて、今年やっと植えたが無事に花をつけてくれた。鉢が小さすぎたのか窒素肥料が多かったのか蔓が延びるばかりで花がつかなかったがようやく花…

エノキグサ(トウダイグサ科)

道端にエノキグサがたくさん生え、雄花の花穂を伸ばしていた。シソ科のような葉だがトウダイグサ科の植物で、名前はアサ科のエノキ(榎)に似ていることに由来する。最後の写真のように雌花は苞に抱かれており、トウダイグサ科らしい見た目をしている。どこ…

ハツユキソウ(トウダイグサ科)

花壇に真っ白な花を咲かせたような植物がたくさん植わっていた。遠くから見ると白い花がたくさん咲いているように見えたが、近づくとほとんどが白い葉だと分かった。花の形はトウダイグサそのもので、ユーフォルビアと呼ばれる植物の園芸品種でハツユキソウ…

コダカラベンケイソウ(ベンケイソウ科)

エアコンの室外機の周りにコダカラベンケイソウがびっしりと生えていた。コダカラベンケイ、シコロベンケイなどとも呼ばれる。エアコンの排水が環境にあっていたのか、葉の淵についている芽が落ちて繁茂しているようだ。芽が落ちてクローンで増えるのはコモ…

アレチニシキソウ(トウダイグサ科)

コニシキソウに似ているが花が赤っぽい草が生えていた。葉も丸っぽく斑点がないことからアレチニシキソウと思われる。ハイニシキソウも似たような葉の特徴を持つが、葉の裏に毛がなく茎ももっと赤っぽいことから区別できる。コニシキソウやハイニシキソウよ…

スイレンボク(シナノキ科)

生垣に淡い紫色のかわいらしい花が咲いていた。スイレンに花が似ていることからスイレンボクと呼ばれるアフリカ原産の木でグルーイアとも呼ばれるそう。蜜がおいしいのかヤマトシジミやクマバチがせっせと花を周っていた。繊細な形といい淡い色合いといい暑…

ナツズイセン(ヒガンバナ科)

ナツズイセンの花があちこちからにゅっと伸びていたい。淡いピンク色の大きな花がとてもかわいらしい。ヒガンバナよりも密集しておらず一つ一つも大きいのでにゅっと感が強くまるでどこかほかの場所から持ってきて差したようにも見えた。名前は夏に花を咲か…

ナガエコミカンソウ(コミカンソウ科、トウダイグサ科)

コミカンソウに似た草が路肩で花や実を付けていた。コミカンソウは在来種だがこちらは外来種のナガエコミカンソウというそうで、特に都市部で数を増やしているらしい。コミカンソウは葉の下にほとんど柄のないミカンのような実を付けるのに対し、ナガエコミ…

ヨモギギク(キク科)

黄色いイソギクのような花がハーブ園に咲いていた。タンジーとも呼ばれる強い香りのある植物で、古くは薬用や食用に用いられてきたそうだが、強い毒性があり現在の日本では専ら観賞用に育てられているそう。また、殺虫作用のある成分を含み殺虫剤などに利用…

ヒオウギ(アヤメ科)

ヒオウギの花が咲いていた。ホトトギスのような斑模様が特徴的で朱橙色の花弁が美しい。名前は葉が檜扇を開いたような形をしていることに由来するそう。ヒメヒオウギと比較すると花が大きく見ごたえがある。根は生薬の原料にもなるそう。 ~こちらの記事もお…

スズムシバナ(キツネノマゴ科)

キツネノマゴを大きくしたような花が咲いていた。植物体のてっぺんにドンと大きな花が一つ咲いており、風格か感じられる。スズムシバナというそうで、花弁を鈴虫の羽に見立てたものらしい。言われてみれば薄く繊細でしわが入った感じが似ている。ちなみにス…

カリガネソウ(シソ科)

大きな植物体の先端に一つだけ花が咲いていた。上に長く伸びた蕊が特徴的だ。虫が花にやってくると蕊が垂れ下がり背中に花粉が付くようになっているらしい(写真のものは雄蕊が短い個体のようであまり期待できないが)。名前は雁草と書き、花の形を雁に見立…

フシグロセンノウ(ナデシコ科)

優しい朱色のかわいらしい花が咲いていた。フシグロセンノウというナデシコ科の植物らしく、場所によっては絶滅危惧種に指定されているらしい。名前は節の部分だけ黒っぽくなることに由来するらしいが、この個体はそこまで黒くなく個体差があるようだ。花の…

イトタヌキモ(タヌキモ科)

ガガブタの生える鉢に小さな黄色い花が咲いていた。イトタヌキモというらしく、糸のように伸びる茎の先にとてもかわいらしい真っ黄色な花をつける。タヌキモといえば食虫植物としても有名で、水中の茎には捕虫嚢と呼ばれるものがあり、ミジンコなどを捕まえ…

チャイニーズハット(シソ科)

温室に瑠璃色のかわいらしい花が咲いていた。チャイニーズハットというそうで、名前の由来にもなっている特徴的な花冠と花の形がかわいらしい。テングバナとも呼ばれ、赤い花をつける品種は細長いな花が天狗の鼻のようにみえるらしい。同じシソ科のクサギに…

オオニシキソウとコニシキソウ(トウダイグサ科)

コニシキソウ・ハイニシキソウに似ているがとても大きな葉をした植物が路肩に繁茂していた。見た目の通りオオニシキソウという外来植物だそうで、ニシキソウの名に違わず赤い茎が目を引く。また個体によっては葉にも赤い模様が入っておりちょっとかわいい。 …

宿根アスター(キク科)

きれいな色のキク科の花が咲いていた。おそらく宿根アスターと呼ばれるものと思われる。クジャクソウとも呼ばれるそうで、なめらかでしっとりした花弁が美しい。園芸品種だが、花弁の感じといい色合いといいノギクのようなかわいらしさも感じる。 ~こちらの…

バーベナ・バンプトン(クマツヅラ科)

クマツヅラ科らしい植物の花が咲いていた。全体的に細長い枝が縦横無尽に伸び、その先にちょこんとかわいらしい花が咲いており、ぱっと見はイノコヅチのような印象。バーベナの仲間らしく、時期によって植物体の形や花の付き方が違うようだが、このように伸…

クサネム(マメ科)

オジギソウのような形の葉をした植物にマメ科らしい小さな花が咲いていた。あまり花が目立たない植物だがよく見るとかわいらしい。クサネムというそうで、その名の通りネムノキに似た葉を持つ。同じマメ科だが花の形は全く異なり、こちらは標準的なマメ科の…

ガガブタ(ミツガシワ科)

ガガブタの花がたくさん咲いていた。細かなケガたくさん生えたような花弁が特徴的でガガイモの花にも似ている。漢字では「鏡蓋」と書き、「ガガ」は鏡に由来するらしく、葉の形が鏡の蓋に似ていることから名付けられたそう。花弁の毛の感じといい、5枚の花弁…

ルリヤナギ(ナス科)

ルリヤナギの花が夏空の下咲いていた。色合いはナスにそっくりだが、やや釣鐘状の花がかわいらしい。リュウキュウヤナギやスズカケヤナギとも呼ばれるそう。花が細く伸びた枝の先につく様も独特で他の花にはない風合いを醸し出している。 ~こちらの記事もお…

シロバナガンピ(ナデシコ科)

白い花が雨の中咲いていた。白花ガンピというそうでセンノウの仲間だそう。ガンピといえばジンチョウゲ科の植物もあるため、ガンピセンノウと呼ばれることもある。ナデシコ科の植物でもあり、花にもナデシコ科らしいかわいらしさがある。 ~こちらの記事もお…

ハゴロモルコウソウ(ヒルガオ科)

緑のカーテンとしてゴーヤーではない植物が植えられていた。真っ赤なかわいらしい花がついており、ハゴロモルコウソウもしくはモミジバルコウソウと呼ばれるものらしい。ルコウソウがソテツのような形の葉っぱをしているのに対し、こちらは少し太くモミジの…

ハマナデシコ(ナデシコ科)

道路脇のわずかな隙間からハマナデシコが元気に花を咲かせていた。冬の頃から前年の枯れた植物体があるなと思っており、春には肉厚な葉を芽吹かせていたので楽しみにしていた。薄いピンク色がナデシコ科らしい形の花に似合っておりかわいらしかった。来年も…

スベリヒユ(ヒユ科)

駐車場でスベリヒユが小さな黄色いかわいらしい花をたくさん咲かせていた。園芸品種のハナスベリヒユ(ポーチュラカ)と比較すると華やかさはないが、野性味があって愛らしい。畑や花壇などでよくみられる雑草の一種だが、食べられる野草としても有名。東北…

リカソルノウゼン(ノウゼンカズラ科)

近所の生け垣にピンク色のノウゼンカズラが咲いていた。標準和名はリカソルノウゼンというそうだが、専らピンクノウゼンカズラと呼ばれるものらしい。オレンジのノウゼンカズラが夏らしい元気なイメージなのに対し、こちらは柔らかで静かなイメージの花色だ…

ルリトウワタ(キョウチクトウ科)

花壇にルリトウワタのきれいな色の花が咲いていた。暑い夏に淡い青色が涼しげだ。オキシペタラム、ブルースターとも呼ばれ園芸目的に植えられている。ガガイモに近い植物らしく、言われてみれば花の形が似ている。ルリマツリなど似た色の花よりもどこか人工…

ウツボグサ(シソ科)

クルマバナの近くにウツボグサが立派な花を咲かせていた。雨粒に濡れた花がとてもきれいだった。トウバナやクルマバナよりも大きく山の中でもよく目立つ。名前は弓矢を入れる靭に花穂の形が似ていることに由来する。薬草としても用いられ、花が終わると茶色…

クルマバナ(シソ科)

クルマバナが少しだけ咲いていた。名前は花が車輪のように輪生することに由来し、ぽつぽつとしか咲いていなかったが、花柄が咲いていた頃の様子を物語っていた。トウバナにも似ているが、トウバナよりも大きく輪生する花の集まりの縦幅が小さいように思われ…