日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の植物図鑑~懐かしい草花~

田舎育ちの私が身近で見かけた草花や木花、野菜などについて紹介しています。

シソ科

カリガネソウ(シソ科)

大きな植物体の先端に一つだけ花が咲いていた。上に長く伸びた蕊が特徴的だ。虫が花にやってくると蕊が垂れ下がり背中に花粉が付くようになっているらしい(写真のものは雄蕊が短い個体のようであまり期待できないが)。名前は雁草と書き、花の形を雁に見立…

チャイニーズハット(シソ科)

温室に瑠璃色のかわいらしい花が咲いていた。チャイニーズハットというそうで、名前の由来にもなっている特徴的な花冠と花の形がかわいらしい。テングバナとも呼ばれ、赤い花をつける品種は細長いな花が天狗の鼻のようにみえるらしい。同じシソ科のクサギに…

ウツボグサ(シソ科)

クルマバナの近くにウツボグサが立派な花を咲かせていた。雨粒に濡れた花がとてもきれいだった。トウバナやクルマバナよりも大きく山の中でもよく目立つ。名前は弓矢を入れる靭に花穂の形が似ていることに由来する。薬草としても用いられ、花が終わると茶色…

クルマバナ(シソ科)

クルマバナが少しだけ咲いていた。名前は花が車輪のように輪生することに由来し、ぽつぽつとしか咲いていなかったが、花柄が咲いていた頃の様子を物語っていた。トウバナにも似ているが、トウバナよりも大きく輪生する花の集まりの縦幅が小さいように思われ…

ヤグルマハッカ(シソ科)

ヤグルマハッカのきれいな花が見頃を迎えていた。繊細な形の花が雨に濡れる様子がとてもきれいだった。ハーブとしてはモナルダやベルガモットと呼ばれることの方が多いが、個人的にはヤグルマハッカの方がこの植物に似合っている。シソ科のハーブの中でも特…

ヤエヤマスズコウジュ(シソ科)

6月上旬小石川植物園にて。蔓性のシソ科と思われる花が咲いていた。ほんのりピンク色の花弁がかわいらしい。沖縄の一部にのみ自生する沖縄県固有種だそうで、絶滅危惧種(Ⅱ類)に指定されている。名前は花の形が鈴を思わせ、ナギナタコウジュなどのように香…

カラミンサ(シソ科)

近所の石壁の隙間からカラミンサが逞しく生えてきていた。シソ科らしい形と模様の花がかわいらしい。蕾はオレンジ色っぽいのに咲くと全く違う色なのが面白い。ミントのようなさわやかな香りが楽しめるハーブで、育てやすいが増えすぎには注意が必要。名前は…

ツルニガクサ(シソ科)

ヤマハッカなどと混ざって別のシソ科の花が咲いていた。雰囲気はキツネノマゴにも似ているが、花はシソ科そのもので淡いピンク色がかわいらしい。ツルニガクサというらしい。全然蔓っぽくないが地下に走出枝を出すことがツルとついた所以なのかもしれない(…

シマムラサキ(シソ科、クマツヅラ科)

白いナンテンのような実が生っていた。小笠原諸島固有種で父島と兄島の実に自生する絶滅危惧種ⅠA類の植物。ムラサキシキブの仲間で花はそっくりらしい。実ももう少ししたら紫になるのだろうか。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

クロバナヒキオコシ(シソ科)

6月上旬小石川植物園にて。冷温室の入り口に小さな花をつけた植物が展示されていた。色といい形といいオオヒナノウスツボに似ていると思ったが、全く違う植物だった。濃い花色にすっと入った白い筋がかわいらしい。ヒキオコシという名は、弘法大師がこの草を…

シロバナタツナミソウ(シソ科)

道端で白い花が目についた。タツナミソウの白花品種で、タツナミソウらしく咲いている花がみんな同じ方向を向いておりかわいらしい。もう終わりかけの頃合いだったようで花は少なかったが、見頃だと真っ白な花弁がもっと目を引いたことだろう。 〜こちらの記…

モモイロキランソウ(シソ科)

普通のキランソウの隣にひとかたまりだけピンク色のキランソウが生えていた。調べてみるとモモイロキランソウという変種らしい。形はキランソウと全く同じだが、色が変わるだけで印象がガラっと変わって可愛らしい。 〜こちらの記事もおすすめ〜 ashito2.hat…

メハジキ(シソ科)

葉も植物体も細長い植物にシソ科らしい花が咲いていた。メハジキというそうで、茎の断片を瞼の上下に挟んで飛ばした子供の遊びに由来するそう。薬用にも用いられるそうで観賞も含めて人間の役に立つ植物である。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenad…

シロネ(シソ科)

シロネの花が少しだけ咲き残っていた。背の高い草で下から順に花を咲かせているようだ。花も白いが根も白いらしく名前の由来となっている。シソ科らしい小さな花がかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ボタンクサギ(クマツヅラ科、シソ科)

ボタンクサギが見ごろを迎えていた。その名の通り花が集まってボタンのような見事な花だ。一つ一つの花も花弁がカールしていてかわいらしい。クサギの仲間ということで枝などを折ると臭いらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ゲンペイクサギ(シソ科)

小石川植物園にて。赤と白のコントラストがきれいな花が咲いていた。まさしくゲンペイクサギというらしく、蕾は薄い紫色だが、開花すると純白の萼と真っ赤な花冠の美しい色合いになる。普通のクサギの花も好きだが、こちらもまた違った美しさがある。 ~こち…

タイワンニンジンボク(シソ科)

小石川植物園にて。林の中にタイワンニンジンボクが花を咲かせていた。日陰のせいもあってか以前ご紹介したセイヨウニンジンボクよりもひょろっとして花の密度も低いが、こちらの方が風情を感じる。大きな木だが花はよく見るとシソ科らしい。実が薬用にも用…

キランソウ(シソ科)

葉は地味だが花は美しい紫色をしており雑草とは思えないほどのかわいらしさが目を引く。背が低いので他の雑草に隠れて見つけにくい。別名「医者殺し」とも呼ばれるそうで、薬草として使われる。名前は花の色から来たという説と葉が織物の金襴に似ていること…

オーデコロンミント(シソ科)

他のペパーミント類かもしれないが一応オーデコロンミントとする。ベルガモットの香りにも似ておりベルガモットミント、オレンジミントとも呼ばれる。花が集まって丸くなっている姿がかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

チェリーセージ(シソ科)

チェリーセージのかわいらしい花が沢山咲いていた。花の形や色から名前がついていると思いきや葉や花からサクランボのような香りがすることに由来するそう。赤と白のバイカラーのものが特徴的だが、赤や白単色のものもある。殺菌作用があり薬用にも用いられ…

ヤマハッカ(シソ科)

ヤマハッカのかわいらしい花が咲いていた。ハッカとついているが葉に香りはない。上の花弁に斑点がないものはイヌヤマハッカとされるそう。以前ご紹介したアキノタムラソウやタツナミソウにも似ている。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com…

キバナアキギリ(シソ科)

きれいな黄色いかわいらしい花が山の斜面にたくさん咲いていた。キバナアキギリというそうで名前は黄色い桐に似た花が秋に咲くことに由来するそう。花の形は同じシソ科のサルビアなどに似ている。花の上部から飛び出た細長い雌蕊が特徴的だ。 ~こちらの記事…

ヒメジソ(シソ科)

その名の通りとても小さな花を咲かせるシソ科の雑草。葉をこするとほんのりシソっぽい香りがするが食用には向かないらしい。真っ白な花が緑の草むらに映えてとてもかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com ashito2.hatenadiary.c…

ハナトラノオ(シソ科)

夏の花のハナトラノオがまだ咲き残っていた。オカトラノオと同様に花が細長く花穂につくがこちらはシソ科である。花穂(蕾の段階)が四角錐の形をしていることからカクトラノオ(角虎の尾)とも呼ばれる。 <8/8追記>後日たくさん花をつけたものを撮影でき…

キンランジソ(シソ科)

ニシキジソ、コリウスとも。名前は美しい葉の色から。花もシソ科らしくてかわいらしいが花の無い時期でもその鮮やかで美しい葉で人々を楽しませてくれる。写真は割とシンプルな色のものだが、様々な色が混ざり合ったり模様が入ったりしているものもある。 ~…

ハマゴウ(シソ科)

ハマゴウの花が咲いていた。名前は浜辺に生える海浜植物で葉を線香に用いたことから。蔓性ではないが、浜辺を這いながら長く伸びる。花はシソ科そのものでローズマリーなどに似ている。乾燥させた実は生薬になるそう。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.h…

コムラサキシキブ(シソ科、クマツヅラ科)

秋に小さな紫色の実をたくさんつけて人々の目を楽しませてくれるコムラサキシキブ。今は昨年の実の残骸が残るのみ。夏には花が楽しめる。シソ科というのは個人的には意外だった。 <5/29追記>ムラサキシキブの花が開花までもう一歩のようだ。 <6/18追記>…

クサギ(シソ科)

クサギのかわいらしい花が咲き始めた。名前は葉を揉むと悪臭がすることから。実は特徴的な萼と青っぽい特徴的な色をしている。ミカン科のコクサギとは名前の由来は一緒だが全く異なる植物である。 <10/1追記>クサギの赤い萼が目立っていた。羽根つきの羽の…

パイナップルセージ(シソ科)

パイナップルセージが元気いっぱいだ。その名の通り葉を擦るとパイナップルのような良い香りがするハーブである。サルビア・エレガンスとも呼ばれるサルビアの仲間で、秋にきれいな花を咲かせる。またうちだけかもしれないが、バッタに大人気の植物で常にオ…

セイヨウニンジンボク(シソ科)

セイヨウニンジンボクがたくさんの花を咲かせ、蜂や蝶など多くの虫達が寄ってきていた。名前は葉が人参に似ていることから。実はチェストベリーとの呼ばれハーブとして用いられる。大きな木にたくさんの涼やかな色合いの花を咲かせており、遠目に見ても非常…