道端に猫じゃらしのような、しかしもっと質感がもさもさしていそうな植物の花が咲いていた。ミノボロモドキと呼ばれるイネ科の雑草のようで、世界中に広く分布している(日本では外来種)。名前は同じイネ科で、破れた蓑に見立てて名づけられたミノボロとい…
ピンクあるいは紫のカスミソウが満開だった。遠くから見てもきれいだし、近づいて一輪一輪見ても繊細な形をしていてかわいらしい。カスミソウというと個人的には花束に使われるような白色のイメージがあったが、色が違うと印象が異なり、主張が強く主役にな…
別の花壇に、また雰囲気の違ったゼラニウムが咲いていた。アップルゼラニウムと呼ばれる品種だろうか。真っ白で少しほっそりとした花弁がユキノシタのようで美しい。その名の通り、葉はリンゴに似た香りを持つらしい。ハーブとして食用にも用いられる。 ~こ…
花壇にゼラニウムの仲間が咲いていた。ぺラルゴニウムと呼ばれるものだろうか。花の中心にあるパンジーのようなブロッチ(斑紋)が特徴的でかわいらしい。本来、ペラルゴニウムとゼラニウムは同じものを指すようだが、品種によって使分けられているようだ。 …
花壇にネギのようなの花が咲いていた。アリウムの一種で、アリウム・ロゼウムという品種ではないかと思う。淡いピンク色の花弁がかわいらしい。ハタケニラに似ているが、アリウム・ロゼウムは種を付けずムカゴで増え、葉をちぎるとネギのような匂いがあるそ…
変わった形・色の花が咲いていた。花自体は決して派手ではないが、茎の紫の色合いや花弁の淵の紫色がかっこいい。パイナップル科の植物だそうで、言われてみればだが花はパイナップルに似ていなくもない。観賞用に栽培され、乾燥に強く鉢植えで育てることが…
近くの集合住宅の生け垣にピンクの黄色い花がたくさん咲いていた。シャリンバイのようだが、ピンク色なのでベニバナシャリンバイという品種だろう。白いシャリンバイもきれいだが、(梅というよりは)桜のようなきれいなピンク色の花が一斉に咲いていてとて…
ベニシジミがフランスギクの蜜を一生懸命に吸っていた。フランスではマーガレットと呼ばれるそうだが、日本で一般にマーガレットと呼ばれるモクシュンギクとは別物だ。本種とハマギクの交配種であるシャスターデイジーとも似ているが、葉の様子が異なる。 〜…
ウシハコベがひっそりと花を咲かせていた。とても小さい花だがナデシコ科らしい形でとてもかわいらしい。ハコベ(コハコベ)は花柱(真ん中のめしべ)の数が3つなのに対して、ウシハコベは5つであることから見分けられる。ハコベの中でも大型であることから…
斜面にカキドオシがたくさん咲いていた。雑草にしては大きい花が目を引く。薄い紫色に濃い紫の斑点模様が何ともかわいらしい。ハエドクソウ科のムラサキサギゴケやトキワハゼなどと花の形は似ているが、葉の感じはシソ科らしさを感じる。長い走出枝が垣根を…
田んぼの畔にオヘビイチゴがたくさん咲いていた。ミツバツチグリやキジムシロ、ヘビイチゴなど似た植物がたくさんあるが、葉が5つの小葉からなることなどから区別できる。オヘビイチゴのオは「雄」で、ヘビイチゴより大きいことを意味しているそう。他のキク…
フリージアが美しい花を咲かせていた。いくつもの花が連なって咲く姿が独特で華やかだ。花が似ていることから菖蒲水仙、花の色から浅黄水仙、香りから香雪蘭など多くの別名があるそう。球根で冬を越して春に同じ場所に芽を出すので毎年咲くのを楽しみにして…
ネコノメソウの種が出来ていた。葉の形や葉が対生ではなく互生であることからヤマネコノメソウだと思われる。目立つ植物ではないが、独特な形はやはり目を引く。トウダイグサにも似ている印象。ユキノシタ科と言うのは少し意外かもしれない。 〜こちらの記事…
デージーとも。細く繊細な花弁が無数に伸びる姿が美しい。品種も様々あり、品種によって雰囲気や印象が大きく異なる。写真のようなもこっとしたものもかわいらしいが、個人的には花が平らなタイプの方が好みだ。 〜こちらの記事もおすすめ〜 ashito2.hatenad…
カナメモチがきれいな赤色の葉と共にかわいらしい花を咲かせていた。新葉が赤色をしていることからアカメモチとも呼ばれ、レッドロビン(ベニカナメモチ)と呼ばれるカナメモチとオオカナメモチの交雑種が生垣によく植えられている(おそらく写真もレッドロ…
道路脇に大きなアブラナ科の植物が生えていた。アブラナかとも思ったが、葉が茎を抱いていないことからカラシナの仲間と思われ、おそらくセイヨウカラシナではないかと思う。アブラナは種子から油を採るのに対し、カラシナは種子が辛子になる。西洋と付いて…
近所の家の生け垣で、ハーデンベルギアが見頃を迎えていた。写真のものは白花で真っ白な花が蔓に鈴生りになっていて雪が降ったようにきれいだった。和名ではヒトツバマメやコマチフジと呼ばれ、マメ科特有の花の形をしつつも、小さな胡蝶蘭のような優雅さが…
線路脇に」かわいらしい花が咲いていた。細長い莢が付いていたのでマメ科かとも思ったが、花や葉の形がセイヨウフウチョウソウそっくりだ。アフリカフウチョウソウというらしく、セイヨウフウチョウソウより小さく地を這うように生えているのであまり目立た…
ベランダで育てている朝顔がようやくきれいな花を咲かせた。2年前くらいに道端で採取した種だったと思うが忘れていて、今年やっと植えたが無事に花をつけてくれた。鉢が小さすぎたのか窒素肥料が多かったのか蔓が延びるばかりで花がつかなかったがようやく花…
道端にエノキグサがたくさん生え、雄花の花穂を伸ばしていた。シソ科のような葉だがトウダイグサ科の植物で、名前はアサ科のエノキ(榎)に似ていることに由来する。最後の写真のように雌花は苞に抱かれており、トウダイグサ科らしい見た目をしている。どこ…
花壇に真っ白な花を咲かせたような植物がたくさん植わっていた。遠くから見ると白い花がたくさん咲いているように見えたが、近づくとほとんどが白い葉だと分かった。花の形はトウダイグサそのもので、ユーフォルビアと呼ばれる植物の園芸品種でハツユキソウ…
エアコンの室外機の周りにコダカラベンケイソウがびっしりと生えていた。コダカラベンケイ、シコロベンケイなどとも呼ばれる。エアコンの排水が環境にあっていたのか、葉の淵についている芽が落ちて繁茂しているようだ。芽が落ちてクローンで増えるのはコモ…
コニシキソウに似ているが花が赤っぽい草が生えていた。葉も丸っぽく斑点がないことからアレチニシキソウと思われる。ハイニシキソウも似たような葉の特徴を持つが、葉の裏に毛がなく茎ももっと赤っぽいことから区別できる。コニシキソウやハイニシキソウよ…
生垣に淡い紫色のかわいらしい花が咲いていた。スイレンに花が似ていることからスイレンボクと呼ばれるアフリカ原産の木でグルーイアとも呼ばれるそう。蜜がおいしいのかヤマトシジミやクマバチがせっせと花を周っていた。繊細な形といい淡い色合いといい暑…
ナツズイセンの花があちこちからにゅっと伸びていたい。淡いピンク色の大きな花がとてもかわいらしい。ヒガンバナよりも密集しておらず一つ一つも大きいのでにゅっと感が強くまるでどこかほかの場所から持ってきて差したようにも見えた。名前は夏に花を咲か…
コミカンソウに似た草が路肩で花や実を付けていた。コミカンソウは在来種だがこちらは外来種のナガエコミカンソウというそうで、特に都市部で数を増やしているらしい。コミカンソウは葉の下にほとんど柄のないミカンのような実を付けるのに対し、ナガエコミ…
黄色いイソギクのような花がハーブ園に咲いていた。タンジーとも呼ばれる強い香りのある植物で、古くは薬用や食用に用いられてきたそうだが、強い毒性があり現在の日本では専ら観賞用に育てられているそう。また、殺虫作用のある成分を含み殺虫剤などに利用…
ヒオウギの花が咲いていた。ホトトギスのような斑模様が特徴的で朱橙色の花弁が美しい。名前は葉が檜扇を開いたような形をしていることに由来するそう。ヒメヒオウギと比較すると花が大きく見ごたえがある。根は生薬の原料にもなるそう。 ~こちらの記事もお…
キツネノマゴを大きくしたような花が咲いていた。植物体のてっぺんにドンと大きな花が一つ咲いており、風格か感じられる。スズムシバナというそうで、花弁を鈴虫の羽に見立てたものらしい。言われてみれば薄く繊細でしわが入った感じが似ている。ちなみにス…
大きな植物体の先端に一つだけ花が咲いていた。上に長く伸びた蕊が特徴的だ。虫が花にやってくると蕊が垂れ下がり背中に花粉が付くようになっているらしい(写真のものは雄蕊が短い個体のようであまり期待できないが)。名前は雁草と書き、花の形を雁に見立…