日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒメカンゾウ(ユリ科)

きれいな黄色い花が咲いていた。カンゾウの小さいものという事で名付けられたそうだが、漢方薬で有名なマメ科の甘草とは別物。ただし薬用にも用いられるそう。アヤメ科のフリージアにも似ているように思った。黄色い花弁を外側の茶色っぽい花弁が覆って味の…

アヤメ(アヤメ科)

きれいな青色のショウブがたくさん咲いていた。下2枚は正確にはカマヤマショウブ(釜山菖蒲)だが、ショウブと名は付いているもののアヤメの変種とされ、アヤメとして公園に植えられている物にはカマヤマショウブも多いらしい。花を見ると花弁の付け根に白と…

フクロナデシコ(ナデシコ科)

どこかからのこぼれ種だろうか。フクロナデシコが道端に咲いていた。その名の通り萼の部分が袋状になっており、花が咲いた後袋の部分が膨らんで中に種ができる。花は桜のような色・形でとてもかわいらしい。サクラマンテマとも呼ばれる。 ~こちらの記事もお…

スズラン(キジカクシ科)

スズランが軒先で咲いていた。その名の通り鈴のような丸くかわいらしい花がたくさん付いている。見た目のかわいらしさに反して、某ゲームや某推理小説にあるように有毒な植物としても有名。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

トウバナ(シソ科)

足下で小さな花が咲いていた。小さすぎて花が付いているかどうかよく見ないと分からない。もう少し季節が進むと花が縦に伸びて塔のようになることから名付けられたそう。ひっそりと咲いている様が健気で野草らしいかわいらしさを感じる。 ~こちらの記事もお…

ナツトウダイ(トウダイグサ科)

茎頂から5本の枝を出し、更にその先端が2つに分かれるトウダイグサに似た面白い構造をしている。また花の形も特徴的で、クワガタの顎のような蜜線が4枚萼のように付いた真ん中に雄花と雌花が付いており、雌花は受粉すると垂れ下がり桃のような形の子房が膨ら…

マムシグサ(サトイモ科)

茎の斑な模様がマムシのように見えることから名付けられた。同時期に咲くウラシマソウに似ているが先端の細長い物が無いため区別できる。秋には赤色のトウモロコシにも似た実をつける。葉は基本的に2枚しかつけないらしく、これが食害されても新たに出ること…

オドリコソウ(シソ科)

オドリコソウの花がかろうじて残っていた。ヒメオドリコソウに比べて花がとても大きい。写真では花は一つだけだが、複数の花が枝の周りに付いている様子が踊子のように見えることから名付けられた。ホトケノザと同様花のに基部に蜜があり、花をとって吸うと…

ホタルカズラ(ムラサキ科)

ムラサキ科の植物によく見られるきれいな青色の花が咲いていた。自然の物とは思えないほどきれいな青である。ホタルカズラというそうでホタルのように草むらに点点と咲く様子から名付けられたそう。美しい青と中心に向かって伸びた白い線がアクセントとなっ…

サンショウ(ミカン科)

サンショウの木が茂っていた。葉を擦ると良いにおいがする。花は見逃してしまったが小さな実がたくさん生っていた。拡大すると表面がつぶつぶしておりミカンに似ている。枝にはアワフキムシが巣を作っていた。 <10/15追記> 山椒の実が赤く染まっていた。緑…

コウホネ(スイレン科)

白く太い地下茎を骨に見立てて「河骨(こうほね)」と名付けられたらしい。暗い色の水面にきれいな黄色い花が映える。花は直径数センチほどと小さく、近くに行ってのぞき込まないと分からない。花の上にはスジブトハシリグモと見られる蜘蛛が陣取ってじっと…

ツルカノコソウ(オミナエシ科)

ツルカノコソウがそこかしこに咲いていた。小さな白い花は一つ一つも可愛いし、密集しても可愛い。種にはタンポポのように冠毛が付いている。名前は花が咲いた後にランナーを伸ばして繁殖することから名付けられたそう。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2…

ギンラン(ラン科)

キンランあるところにギンランあり、ということでキンランの群生地付近を探してみたところギンランを発見した。真っ白な花が薄暗い林を明るく彩る。キンランよりもかなり小型のため、キンランの様に遠くから見つけることは難しく危うく見落とすところだった…

ヤブジラミ(セリ科)

以前ご紹介したヤブニンジンにも似ているが、葉の形や花の根元の子房の長さが異なる。実はいわゆるひっつき虫の一種で服にくっつく。花はとても小さく、あまり気にしたことが無かったが意外にかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary…

クワ(クワ科)

桑の実がたくさん生っていた。まだまだ未熟だが初夏には黒く色づき大変美味しくなる。普通雌雄異株らしいが、雌雄同株のものもあったりと複雑らしい。小さい頃は手や口を真っ赤にして食べていたことを思い出す。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenad…

ミヤマナルコユリ(キジカクシ科、ユリ科)

ナルコユリの近くにおそらくミヤマナルコユリと思われる花が咲いていた。ぷっくり膨らんだ白と緑の蕾が細い花柄からたくさんぶら下がっておりかわいらしい。アマドコロにも似ているがアマドコロは花と花柄の接点に突起が無いらしいのでミヤマナルコユリと判…

ナルコユリ(キジカクシ科、ユリ科)

開花前のナルコユリの蕾がたくさんぶら下がっていた。名前はぶら下がった蕾が鳴子に似ていることから。同じ時期に咲くホウチャクソウやアマドコロと間違われることが多いが、ホウチャクソウはもっと花が大きく、アマドコロは茎が角張り茎と花を繋ぐ部分がや…

タツナミソウ(シソ科)

林の斜面にきれいな花が咲いていた。ホトケノザにも似た花はやはりシソ科で、タツナミソウというらしい。花の形や付き方が波が寄せてくるように見えることから名付けられたそう。きれいな紫色と印象的な斑模様がかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ a…

ニリンソウ(キンポウゲ科)

ニリンソウがまだ咲いていた。近くのイチリンソウはもう咲いていなかったのでニリンソウの方が遅くまで咲くようだ。その名の通り1つの花茎から2つ咲いているものもあれば、1つ咲いているものも3つ咲いているものもあった。純白の花が薄暗い林床に映える。 …

リキュウバイ(バラ科)

花が咲いている頃は、ちょっと変わった花の梅という印象だったが、実を見るととても変わっている。名前は清楚な花であり茶庭に植えられることが多いことから千利休にちなんでいるらしい。バラ科ではあるがウメとはちょっと遠縁らしい。 ~こちらの記事もおす…

イカリソウ(メギ科)

イカリソウが咲いていた。その名の通り花が錨のように横に萼が長く伸びた形をしている。繊細な形と淡い色がなんとも言えず上品でかわいらしい。花が可愛いだけで無く生薬になることも有名で、精力剤などに用いられる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.h…

トベラ(トベラ科)

同時期に咲くシャリンバイと混植されていることがあり、葉の付き方や花の色が似ているため混同される場合もある。シャリンバイの方が梅のように咲いてから時間が経つと中心部が赤っぽく、トベラは黄色っぽい。ミカンの花のようなその花は特に咲きたての頃が…

コバイケイソウ(ユリ科)

白い花が目立つ大きな植物を見かけた。コバイケイソウというそう。花がウメに似ており、葉がケイランに似ていることから名付けられたそう。全草が有毒のため注意が必要とのこと。写真は終わりかけだったが開花直後はもっと美しいらしいのでまた見に来たいと…

ヒルガオ(ヒルガオ科)

道路脇でヒルガオが元気よく咲いている。薄いピンクの花が野生種とは思えないほどかわいらしい。その名の通り昼でも萎びないのが特徴。日本原産の在来種で古くから日本人に楽しまれている。個人的なイメージだが在来種は外来種の雑草より繁殖力が弱そうだが…

シジミバナ(バラ科)

ヤエコデマリの近くに同じく八重の白い花が咲いていた。調べてみるとシジミバナと言うらしい。花の形がシジミに似ている?ことから名付けられたそう。こちらもやや終わりかけではあったが。小さく密度の高い花が枝にたくさん付いている様子は美しい。来年は…

ヤエコデマリ(バラ科)

その名の通りコデマリの八重種。コデマリ自体花が集まっているので密集した印象だが、さらにその一つ一つの花が八重のため非常に密度が高く正に鞠のようだ。若干終わりかけだったが存在感を示していた。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

エビネ(ラン科)

林の中にエビネが咲いていた。日本で親しまれている野生のランか植物の一つで、一時期栽培ブームが起こったこともある。環境相のレッドリストでは準絶滅危惧に指定されており、自生している物は数が減ってきている。また来年もこの場所で見られることを願い…

フタリシズカ(センリョウ科)

花なのかよく分からない植物を見かけた。調べてみるとフタリシズカというらしい。萼も花弁も無いが白い部分が花のようだ。普通の花とはまた違った魅力がある。名前は能楽に由来するらしい。ちなみに同じセンリョウ科でヒトリシズカという植物もあるらしい。 …

ニガナ(キク科)

ニガナの花がたくさん咲いていた。イワニガナより背が高く、花弁が少なくスッキリした印象である。均整の取れた美しさがある。沖縄料理で利用されるニガナとは別物だそう。その名の通り苦いらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

キソケイ(モクセイ科)

ソケイとはジャスミンの中国名だそうで、黄色い花が咲くジャスミンということで名付けられたそう。実際ジャスミンと近縁ではあるが良い香りがするわけでは無い。花だけ見るとバラ科の花にも見える。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com