~はじめに~
本日ご紹介するのは「シュンラン」です。ランの仲間らしく菌従属栄養植物で、光合成以外に菌から栄養供給を受けている植物です。漢字では春蘭と書くように、春に花を咲かせます。
~シュンランの思い出~
私の地域では、シュンランはなく「ジジババ」と呼ばれていました。ジジババという別名の由来は諸説ありますが、白い花弁がおじいさんおばあさんの白髪に似ていることからそう呼ばれていると言われているそうです。その名に違わず、白く透き通ったような花は他の植物にあまり見られないようななんとも言えない色合いで、従属栄養植物らしい妖艶な魅力を持っています。
以前本ブログで紹介した同じラン科のネジバナは日当たりの良い草地で頻繁に見かけることができたのに対し、シュンランはラン科らしく、日陰の湿気の多い環境に生えていることが多く、そんなに頻繁に見かけるものでもないので、花が咲いている時期に見つけることができればラッキーだと感じます。多年草で何年か同じ所に生えるので、一度見つけたら次の年も忘れずに見に行っていたものです。
~シュンラン関連情報~
シュンランを含む一部の地生ランの仲間は、菌と強い共生関係にあり、種子の発芽も蘭菌と呼ばれる菌と共生し、栄養を菌から貰わないと発芽できません。ですので、個人でシュンランを種から栽培するというのは中々難しいかもしれません(無理ではありませんが)。自然の中で生まれた共生という仕組みの中で生きているランという植物は、たくましさや自然のすばらしさを感じさせてくれます。
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