日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

カラスウリ(ウリ科)

 

 

 

カラスウリがあちこちで繁茂している。ポリネーターである蛾を呼ぶために特徴的なレース状の花弁を持つ花は夜間に開花し朝にはしぼむ。花筒は非常に長く蛾など特定の昆虫しか蜜にありつけないようになっている。レース状の花はもちろん細長い蕾の状態もかわいらしい。雌雄異株で1枚目の花は雄花。名前はカラスが食べるという説と唐から来た朱いウリであることから「唐朱瓜」という説があるらしい。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

ミズタマソウ(アカバナ科)

ミズタマソウが咲いていた。同じアカバナ科のウシタキソウにそっくりだが葉が細長く基部は楔型で、茎や葉には毛が生えていない点で異なる。実の細かい毛に朝露がつく様子を水玉に見立てて名づけられたそう。小さな花はよく見ると蕊が長くかわいらしい。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

アキカラマツ(キンポウゲ科)

雄しべが長い特徴的な形をした花が咲いていた。アキカラマツといい、秋頃に咲き、カラマツあるいはカラマツソウに似ることから名付けられたそう。地上部は薬用に用いられる。キンポウゲ科というのは少し意外だった。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

ダイコンソウ(バラ科)


f:id:Ashito:20220717173512j:image

暗い竹林にダイコンソウのきれいな黄色い花が咲いていた。名前は葉の付き方が大根に似ていることから。良く似たものにオオダイコンソウがあるが葉の形が異なる。ダイコンと付いているがアブラナかではなくバラ科の野草である。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

キンミズヒキ(バラ科)


f:id:Ashito:20220811213046j:image

きれいな黄色い花が咲いていた。名前は黄色い花の色とタデ科のミズヒキのように細長い花穂から付いたものらしいが、こちらはバラ科タデ科のミズヒキとは全く別の植物である。ちなみにギンミズヒキというものもあり、こちらはタデ科のミズヒキの白花品種を指す。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

ミズヒキ(タデ科)

林でミズヒキがひっそりと花穂を伸ばしていた。名前は、紅白の花が水引に似ていることから。あまり花をじっくり見ることは無いが、とても長い花穂に点々と花をつける面白い構造をしている。同じタデ科イヌタデなどにほんの少し似ている。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

ケイトウ(ヒユ科)


f:id:Ashito:20220717153958j:image

f:id:Ashito:20220717154014j:image

f:id:Ashito:20220717154025j:image

こぼれ種と思われるケイトウが見頃を迎えていた。名前は花が鶏の頭に付いている鶏冠に似ていることから。写真の物はそれほど鶏冠に似ていないが、品種によっては鶏冠にそっくりな花を咲かせる。暑い夏でも元気に咲き続け、日本の夏を代表する花の一つである。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

センニチコウ(ヒユ科)


f:id:Ashito:20220717104917j:image

f:id:Ashito:20220717104927j:image

鉢植えのセンニチコウが見頃だ。名前は百日紅と呼ばれるサルスベリよりも更に花期が長いことから。花はカサカサに渇いており、ドライフラワーのようになっており、非常に長い期間色褪せること無く楽しむことができる。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

ハキダメギク(キク科)

f:id:Ashito:20220811213502j:image

小さなかわいらしいキク科の雑草が咲いていた。名前はハキダメギク。ちょっとかわいそうなこの名前は掃きだめで見つかったことに由来することで有名。白い舌状花が黄色い部分を隙間無く取り囲むのでは無く、5つだけ一定の間隔で付いている様子が他のキク科の花と異なりかわいらしい。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

ザクロソウ(ザクロソウ科)



ザクロソウが咲いていた。名前は葉のつやつやした質感がザクロに似ていることから。中々見た目からは連想しにくい名前だ。割とよく見る雑草だが、花は小さく中々目に留まらない。極小のその花はよく見るととてもかわいらしい形をしている。花の形や葉の質感はハゼランに少し似ている。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

 

ササガヤ(イネ科)


f:id:Ashito:20220717155412j:image

f:id:Ashito:20220717155425j:image

メヒシバに似た花穂をつける。もう少し大きくなるとまさにイネ科の雑草という感じだが、小さいうちは笹に似ている。涼やかな葉っぱで庭に少し生える分には良いが、大きくなって穂が出てくると途端に雑草感が出てくる。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

ハイニシキソウ(トウダイグサ科)


f:id:Ashito:20220717104111j:image

コンクリートの上を、ハイニシキソウがその名の通り匍うように伸びている。赤い茎と葉の二色あること、もしくは錦のように美しいことから名付けられた。熱いアスファルトやコンクリートの上でも干からびずに伸びていく姿はすごいと思うが、駆除は大変そうだ。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

 

アゼナ(アゼナ科、ゴマノハグサ科)


f:id:Ashito:20220717104534j:image

f:id:Ashito:20220717104548j:image

アゼナがひっそりと咲いていた。名前は田んぼの畦によく生えることから。この草はウリクサやトキワハゼ、更にはムラサキサギゴケなどと花が非常に似ており混同されやすい。草型や花の模様などで見分けられるようだが、こんな小さな花に目を留めていただけるのであればそれだけで十分である。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

オニドコロ(ヤマノイモ科)



オニドコロのかわいらしい雄花がたくさん咲いていた。ヤマノイモに似ているが雄花の様子は異なる。また、オニドコロはムカゴを付けず、葉の形もオニドコロの方が丸みを帯びている(写真はカラスウリの葉が混じっているので分かりにくいが)。名前は根茎にひげ根が生えている様子をエビ(海老)と同様に老人に見立ててトコロ(野老)と呼んだことに由来するらしい。ヤマノイモとは異なりそのままでは食べられないが、アク抜きして食べることができるらしい。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com

 

ヤマノイモ(ヤマノイモ科)


f:id:Ashito:20220311162712j:image

自然薯とも呼ばれるヤマノイモの実。ヒラヒラと薄い構造をしており、リースなどの飾りに使われることもある。この実を見たことがある方は多いかもしれないが、ヤマノイモの実とは知らない方も多いかもしれない。

<8/13追記>ヤマノイモの雄花がたくさん付いていた。小さな丸い蕾がたくさん付いた姿はとてもかわいらしい。写真のように雄花は直立するが、雌花は垂れ下がる。

 

~こちらの記事もおすすめ~

ashito2.hatenadiary.com