日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

サンタンカ(アカネ科)

小石川植物園にて。サンタンカの花がまだ少し残っていた。満開の頃は花束のようでもっとかわいらしいようだが、まばらだと少し寂しい。クササンタンカは草本だが本種は低木である。色合いは個人的には好みだ。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadia…

キンリュウカ(キョウチクトウ科)

小石川植物園にて。マンサクのような細長い黄色い花弁の花が咲いていた。キンリュウカというそうで、垂れ下がる花弁を金の龍に見立てた名前だそう(リュウキンカに名前が似ている)。種も変わった形で、中から綿毛の種が出てくるらしくぜひ見てみたい。 ~こ…

オオシマコバンノキ(トウダイグサ科、コミカンソウ科)

小石川植物園にて。オオシマコバンノキという大きな木が繁茂していた。大きさは全く異なるが、同じトウダイグサ科のハイニシキソウや、コミカンソウに似ている(オオシマコバンノキはコミカンソウ科に分類されることもあるそう)。葉の形はまさしく小判のよ…

チギ(ホルトノキ科)

小石川植物園にて。クラゲのような変わった形の花が咲いていた。チギという変わった名前らしいが由来はわからないらしい。科名の「ホルトノキ」は「ポルトガルの木」が訛ったものらしく、ポルトガルのオリーブに似ていることに由来するらしいが、本種はそこ…

ムシトリスミレ(タヌキモ科)

小石川植物園にて。スミレ色の可愛らしい花が咲いていた。ムシトリスミレの仲間で、葉から粘着性のある消化液を出して獲物をとらえる食虫植物だ。食虫植物らしからぬ可愛らしい花だ。葉は分厚そうに見えるが手をかざすと透けるほど薄い。 ~こちらの記事もお…

散歩3

トクサ科の植物。サイズは異なるが同じトクサ科のスギナ(ツクシ)にそっくり。 Dorimiopsis btryoides (クサスギカズラ科) Tradescantia zebrina(ツユクサ科) キョウチクトウ科ホヤ属(サクララン属)の花々 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiar…

ヤナギラン(アカバナ科)

小石川植物園にて。ヤナギランが少し咲き残っていた。葉がヤナギのように細長く、花がランに似ていることから名付けられたが、ヤナギでもランでもなくアカバナ科の植物である。同じアカバナ科のハクチョウソウに花の形はよく似ており、色はユウゲショウにに…

クルマユリ(ユリ科)

小石川植物園にて。冷温室でクルマユリがひときわ目立つ花を咲かせていた。名前は茎に葉が輪生することに由来する。写真の者は赤い斑点が少なめだが花はオニユリに似ている。輪形は食用とされる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ユキワリソウ(サクラソウ科)

小石川植物園にて。ユキワリソウの花が咲いていた。ミスミソウのことを別名雪割草と呼ぶこともあるが、和名としてはこちらがユキワリソウ。園芸品種のサクラソウにも似た形をしており、かつ園芸種にはない野性味もありかわいらしい。 ~こちらの記事もおすす…

チシマギキョウ(キキョウ科)

小石川植物園にて。大好きなキキョウ科の花が咲いていた。ホタルブクロのように細長い袋状をしている。千島列島で最初に採取されたことが名前の由来。いつまで見ていても飽きないかわいらしさがある。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com a…

シラタマノキ(ツツジ科)

小石川植物園にて。シラタマノキというおいしそうな名前の植物があった。その名の通り白玉のような真ん丸で真っ白な実をつけていた。最初はツツジ科の花の形に似ているということもあり白いものは花かとも思った。実は食べられるが湿布のような匂いがするそ…

ビランジ(ナデシコ科)

小石川植物園にて。冷温室にナデシコ科らしいピンクのかわいらしい花が咲いていた。山地の岩場に生えるそうで、変わった名前だが由来は不明。山に行ってこんなかわいらしい花を見かけたら感動しそうだ。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

オオハンゲ(サトイモ科)

小石川植物園にて。ハグロソウの隣にオオハンゲが咲いていた。葉は三つ葉のような形をしている。花は同じサトイモ科のカラスビシャクによく似ている。名前はカラスビシャクの漢名が「半夏」で、それに似て大きいことに由来する。カラスビシャク同様薬用に用…

ハグロソウ(キツネノマゴ科)

小石川植物園にて。林床にひっそりとキツネノマゴ科らしき花が咲いていた。おそらくハグロソウではないかと思われる。名前の由来にもなっている通り葉は暗緑色をしている。対象的に明るい色の花がとてもかわいい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.haten…

タイワンニンジンボク(シソ科)

小石川植物園にて。林の中にタイワンニンジンボクが花を咲かせていた。日陰のせいもあってか以前ご紹介したセイヨウニンジンボクよりもひょろっとして花の密度も低いが、こちらの方が風情を感じる。大きな木だが花はよく見るとシソ科らしい。実が薬用にも用…

クサレダマ(サクラソウ科)

小石川植物園にて。オカトラノオの近くにクサレダマも咲いていた。花穂の形は違うが、同じサクラソウ科オカトラノオ属だけあって葉や花の形はそっくりだ。名前はマメ科のレダマという植物に花(形ではなく色?)が似ている草ということらしい。硫黄草の別名…

オカトラノオ(サクラソウ科)

小石川植物園にて。オカトラノオが咲き始めていた。名前に違わぬ見事な花穂だ。まだ根本しか開花していなかったが全体が開花すると太さとふんわり感が増しより虎の尾っぽくなるだろう。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com ashito2.hatenad…

ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)

小石川植物園にて。薬草園にウマノスズクサが花を咲かせていた。食虫植物のような特徴的な花の形をしており、花の根元の丸みが馬の首にかける鈴に似ていることが名前の由来にもなっている。臭いにおいで細長い花の奥までハエを誘導するらしい。根などが薬用…

フジアザミ(キク科)

小石川植物園にて。冷温室の前に大きなフジアザミが生えていた。富士山周辺に多く分布することから名付けられたそう。まだ花は咲いていなかったが大きな蕾がいくつも上がってきている。葉の淵は棘があるが全体的にまだアザミらしい刺々しさはない。 ~こちら…

オミナエシ(オミナエシ科)

小石川植物園にて。オミナエシが見ごろを迎えていた。秋の七草の一つだがこれは旧暦に由来するもので、夏のうちから花を咲かせる。小さな黄色い花がかわいらしい。漢字では「女郎花」と書き、「男郎花」というものも存在する。香りはあまりよくないそうで別…

ウド(ウコギ科)

小石川植物園にて。ウドの花が満開だった。同じウコギ科のヤツデに花や実がそっくりだ。スズメバチなど昆虫が集まりやすい花だがこの日は空席だった。山菜として非常に有名。「独活の大木」ということわざは、ウドは大きく成長するが、大きくなると食用には…

ダンドク(カンナ科)

小石川植物園にて。ダンドクの鮮やかな花が咲いていた。園芸種のカンナの原種の一つとされており、インドの檀特山が名前の由来だそう。根茎から澱粉を採って食用にされるらしい。花は小さめだが原種とは思えないほど美しい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ash…

ミズカンナ(クズウコン科)

小石川植物園にて。花自体はほぼ咲き終わっていたがミズカンナが花穂をたくさん伸ばしていた。花弁以外も紫色をしているため、遠目にはまだ花が咲いているようにも見える。この時期水辺は蚊がたくさんいて長時間いることは避けたいが涼しげな雰囲気である。…

シカクヒマワリ(キク科)

小石川植物園にて。ひょろっとしたヒマワリのような花が見ごろを迎えていた。茎が四角くヒマワリに似ていることからシカクヒマワリと名付けられたそう。ヒマワリ同様大きな葉と高い背丈、元気いっぱいの黄色い花が夏の花らしくてかわいらしい。 ~こちらの記…

クサノオウ(ケシ科)

道端に黄色なかわいい草が花を咲かせていた。花や実の感じからアブラナ科かとも思ったがケシ科のクサノオウというらしい。「草の王」ではなく、黄色い液が出るため「草の黄」、または薬効から「瘡の王」というのが由来らしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ a…

ギンバイカ(フトモモ科)

近所の庭先で真っ白なかわいらしい花が咲き誇っていた。ギンバイカといい、梅に似た白い花を咲かすことから名付けられたそう。花は確かに梅に似ていなくもないが、バラ科ではなくフトモモ科の植物で、蕾の形や雄蕊の様子は同じフトモモ科のフェイジョアに似…

ザクロ(ミソハギ科)

近くの神社にザクロの花がしっとりと咲いていた。暗い境内にきれいな赤が映える。尖った萼が特徴的だ。漢字・漢名では「石榴」と書き、この由来は諸説あるが、ザクロという読みはジャクルという読みが訛ったものらしい。英名はpomegranateで種の多いリンゴと…

コミノネズミモチ(モクセイ科)

生垣の木が小さいかわいらしい花を咲かせていた。ネズミモチに似た黒っぽい小さい実をつけることから名づけられたそう。別名セイヨウイボタともいい、ネズミモチ同様その果実は生薬として利用できるそう。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.c…

カラクサシュンギク(キク科)

野生化したカラクサシュンギクがかわいらしい花を咲かせていた。ダールベルグデージーとも。花はキク科らしい形で、全草にマリーゴールドに似た香りがある。葉が杉野派のように細長いのが特徴で、これが唐草模様に似ていることから和名がついたという説もあ…

コエビソウ(キツネノマゴ科)

きれいな苞の色とかわいらしい花が美しい。別名ベロペロネとも。写真のものはいまいちだが鮮やかな色の苞が連なった様子から小海老草と名付けられたそう。初夏から秋まで長い期間花を楽しむことができる。下側の花弁の先が3つに分かれているところもかわいら…