日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒカゲイノコヅチ(ヒユ科)

名前は茎の節が猪子の膝のように膨らみそれを槌に見立てたことから。日陰に生えるヒカゲイノコヅチと日向に生えるヒナタイノコヅチがある。薬用や食用に用いられたこともあるそう。地味な花だが暗い林床に長い花穂が目立っていた。 ~こちらの記事もおすすめ…

セイバンモロコシ(イネ科)

よくみられる大型のイネ科の雑草。日本全国に広く分布し繁殖力が強くススキなどの在来種や農作物への影響が懸念されている厄介な奴。葉は厚くしっかりしておりトウモロコシにも似ている。若葉に青酸が含まれるため牧草にも向かないらしい。 ~こちらの記事も…

アフリカホウセンカ(ツリフネソウ科)

インパチェンスのきれいな花が咲いていた。その名の通りアフリカ原産のホウセンカの仲間で、花や葉の形に類似点があるように思われる。花だけ見るとニチニチソウにも似ている。観賞用の他にエディブルフラワーとして用いられる食用のものもあるそう。 ~こち…

ヌルデ(ウルシ科)

ヌルデがあちこちで葉を伸ばしている。名前はかつて幹を傷つけると出てくる汁を塗料に用いたことから。ウルシやハゼノキのようにかぶれる人もいるため触らない方がよい。葉のぶつぶつは虫えいでヌルデハイボケフシ(ヌルデ葉イボ毛フシ)と呼ばれ、タンニン…

カゼクサ(イネ科)

大きなイネ科の雑草が花を咲かせていた。カゼクサと言い、風向きを知ることができるという意味の中国名・知風草から来ているそう。特に特徴の無い雑草だが、名前はちょっとおしゃれだ。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

シマスズメノヒエ(イネ科)

雑草としてよく見かける草。名前はヒエより小さく小笠原諸島で発見された、または縞模様に見えることから。黒いしべの部分が虫のように多足の見えてたまにゾッとしてしまう。家畜が好んで食べ牧草として利用されることもある。 ~こちらの記事もおすすめ~ a…

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

曼珠沙華、リコリス・ラジアータとも。雑草の中でも特に目立ち広く知られている。水田の畦に生えた彼岸花は日本の原風景、秋の風物詩となっている。その名の通り毎年きっちり彼岸の頃に花を咲かせる。鱗茎には強い毒性がありこれによりモグラなどを追い払う…

キンランジソ(シソ科)

ニシキジソ、コリウスとも。名前は美しい葉の色から。花もシソ科らしくてかわいらしいが花の無い時期でもその鮮やかで美しい葉で人々を楽しませてくれる。写真は割とシンプルな色のものだが、様々な色が混ざり合ったり模様が入ったりしているものもある。 ~…

クササンタンカ(アカネ科)

ペンタスとも。星のような形の花がたくさん咲いていて星空のようだ。色も3色ありとてもかわいらしい。名前は花の付き方が山丹花という花に似ていることから名付けられたそう。紫もあるそうなのでいつか見てみたい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hate…

セイヨウフウチョウソウ(フウチョウソウ科)

クレオメとも。この時期あちこちできれいな花を咲かせている。とても長い雄しべとそれと似た果実が特徴的だ。花の形はハクチョウソウにも似ているように思っていたが、フウチョウソウの名は風に舞う蝶に見えることに由来しているらしい。 ~こちらの記事もお…

メドハギ(マメ科)

メドハギが元気よく伸びていた。ぱっと見花が咲いているように見えないがよく見ると小さなマメ科らしい花が咲いている。名前は「めどき」と呼ばれる占いに使ったことに由来するそう。花は小さいがハギそのものでかわいらしい。全体の草型はハギとはかなり異…

ペラペラヨメナ(キク科)

エリゲロンとも。面白いこの和名は葉が薄くヨメナのような葉を付けることから名付けられたそう。ヒメジョオンにも似ておりペラペラヒメジョオンとも呼ばれる。園芸葉に植えられることも多く、ヒメジョオンやハルジオンよりも細く長く這うように伸びる。 ~こ…

シマトネリコ(モクセイ科)

シマトネリコの実が生っていた。雌雄異株で写真は雌株。モミジのような羽の付いた翼果を付ける。庭木などとしてよく植えられている。名前は樹皮につく虫が分泌する蝋物質を戸の溝に塗って動きを良くしたことに由来するそう(他の説もあり。シマは沖縄地方に…

ヤハズソウ(マメ科)

ヤハズソウの小さな小さな花が咲いていた。名前は葉を引っ張ると矢筈形に千切れることから。よくよく見ないと花は存在すら確認できないような小さな花のため見過ごされることが多いが、小さいがマメ科らしいかわいらしい花である。 ~こちらの記事もおすすめ…

ツルボ(キジカクシ科)

ツルボがたくさん咲いていた。小さい花だがよく見るととてもかわいらしい。この時期隠れていた球根からあちこちで花を咲かせており、初秋を感じさせる。色は違うが一瞬ネジバナかとも思った。別名サンダイガサともいい、これは公家が参内する際に使う傘に似…

モミジバフウ(フウ科)

緑の葉の中にトゲトゲの実が隠れていた。子どもの頃、落ちている茶色くなったフウの実を集めて遊んでいたことを思い出す。アメリカフウともいい、カエデに似た葉は秋には美しく紅葉する。楓(カエデ)を中国語読みでフウと呼び、楓の漢字は本来フウを指すそ…

シロバナガガイモ(キョウチクトウ科)

ガガイモの花が咲いていた。真っ白な花だったためシロバナガガイモと思われる。毛がたくさん生えた花はちょっと恐ろしいが癖になるかわいらしさを持っている。名前の由来ははっきりしないが、葉は山芋などに似ているように思われ、そこからイモとついたのか…

ワレモコウ(バラ科)

ちょっと変わった花が咲いていた。ワレモコウというバラ科の植物で、名前の由来ははっきりしないそう。日当たりの良い草地に生える。バラ科には見えないが花は独特でかわいらしい。根は生薬になる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ハマゴウ(シソ科)

ハマゴウの花が咲いていた。名前は浜辺に生える海浜植物で葉を線香に用いたことから。蔓性ではないが、浜辺を這いながら長く伸びる。花はシソ科そのものでローズマリーなどに似ている。乾燥させた実は生薬になるそう。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.h…

タカサゴユリ(ユリ科)

タカサゴユリがあちこちで咲いている。テッポウユリに似ているが台湾原産の帰化植物でテッポウユリとも交雑種をつくる。繁殖力が強く住宅街でもよく見かけるユリで、テッポウユリの生息に影響を及ぼすと心配されている。花自体はとても美しい。 ~こちらの記…

センニンソウ(キンポウゲ科)

センニンソウの美しい花が太陽の下元気よく咲いていた。名前は実の綿毛が仙人のひげに見えることから。十字に付いた白い花弁がとても美しい。ボタンヅルと花は似ているが葉の形などで区別できる。有毒植物で牛が食べないことからウシクワズとも呼ばれるが、…

ナンバンギセル(ハマウツボ科)

ナンバンギセルがひっそりと咲いていた。名前はその花の形から。美しい花だがイネ科に寄生して栄養を奪って育つ寄生植物である。場合によっては寄主を枯らしてしまう場合もあるそうだが、ここのススキは元気いっぱいでどちらも元気に育っているようだ。蕾の…

ススキ(イネ科)

ススキがたくさん穂を伸ばしていた。まだ綿毛が開いていないためシュッとしていないが仲秋の名月の頃には良い感じになっていることだろう。まだまだ暑い日が続くが秋を感じさせてくれる植物が着実に増えてきており、秋はすぐそこだと感じる。 <10/1追記>青…

ヤブラン(キジカクシ科)

ヤブランの実が少し残っていた。夏にムラサキの花を細長い花茎に付け人々を楽しませてくれる。葉がランに似ていることからランの名が付くが、ジャノヒゲ(リュウノヒゲ)などと同じキジカクシ科の植物だ。 <9/4追記>ヤブランのかわいらしい花があちこちに…

ノシラン(キジカクシ科)

ノシランがきれいな青色のみをつけていた。どこかで見たことがあるような気がしたが、同じキジカクシ科のジャノヒゲ(リュウノヒゲ)の実と全く同じ色だ。個人的にはあまり美味しくなさそうな色だが、動物たちは運んでくれるのだろうか(エサの少ないこの時…

フヨウ(アオイ科)

夏に美しい花で楽しませてくれるフヨウ。冬は地味だが写真のような種をつけており、よく見るとおもしろい。ムクゲの近縁種である。 <9/4追記>フヨウの美しい花が咲いていた。白とピンクの大きな花が迫力があって美しい。蕾も風船のような形をしていて面白…

コムラサキシキブ(シソ科)

秋に小さな紫色の実をたくさんつけて人々の目を楽しませてくれるコムラサキシキブ。今は昨年の実の残骸が残るのみ。夏には花が楽しめる。シソ科というのは個人的には意外だった。 <5/29追記>ムラサキシキブの花が開花までもう一歩のようだ。 <6/18追記>…

ハエドクソウ(ハエドクソウ科)

細長い花穂に小さなかわいらしい花が咲いていた。何かシソ科の野草かと思ったがハエドクソウだった。確かに花の形は同じハエドクソウ科の野草に似ている。名前は、根を煮出した汁を紙に吸わせてハエ取り紙にしていたことに由来するらしい。 ~こちらの記事も…

タイワンレンギョウ(クマツヅラ科)

デュランタとも。暑さに強く夏場にきれいな花を咲かせる。クマツヅラ科らしい花の形と白っぽく縁取られた色合いがかわいらしい。開花期間が長く、夏の間きれいな花を楽しませてくれる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ササゲ(マメ科)

ササゲと思われる野菜が植えられており、2つの鞘の中央に花をつけるという面白い花の咲き方をしていた。大きな花はきれいな薄紫色でマメ科らしいかわいらしい花だ。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com