日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ラッカセイ(マメ科)

ラッカセイが太陽の下元気に育っていた。マメ科らしい形の黄色い花は受粉すると付け根から子房柄を伸ばし、これが地中に潜って落花生となる面白い植物である。 <10/15追記>落花生が収穫されていた。おそらくしばらく乾燥させてから収穫するためにすべて抜…

カノツメソウ(セリ科)

カノツメソウが小さなかわいらしい白い花をたくさん咲かせていた。名前は根の形が鹿の爪に似ていることに由来するそう。ツルカノコソウにも似ている。花弁はよく見ると反り返ったようになっていてかわいらしく、野草を通り過ぎずに良く見る喜びを感じる。 ~…

ヤブミョウガ(ツユクサ科)

ヤブミョウガが森の中で見頃を迎えていた。名前は藪に生え葉の形がショウガ科のミョウガに似ていることに由来するが、全く異なる植物である。真っ白なかわいらしい花はアップで見るとよりかわいらしく、群生している姿も圧巻である。花が咲いた後にできる青…

キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)

キツネノカミソリが見頃を迎えていた。なんとも言えない色合いと繊細な形が美しい。色こそ異なるが、花や蕾の形はヒガンバナそのものである。ヒガンバナはその名の通り彼岸に、キツネノカミソリはお盆頃に咲くため区別は容易だ。名前はカミソリのような葉の…

ヤブマオ(イラクサ科)

ヤブマオ(もしくはメヤブマオ)と思われるイラクサ科の草が花をつけていた。アップで見るとクリの雌花のような形をしている。「マオ」とはカラムシの別名であり、カラムシと同様に茎などから繊維を取って利用されていたらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~…

サジガンクビソウ(キク科)

サジガンクビソウが特徴的な花を咲かせていた。名前は匙のような根生葉とキセルの「雁首」のような花からきている。キク科の花から花弁を取り除いたような花をしている。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ツリガネニンジン(キキョウ科)

ツリガネニンジンがたくさん蕾をつけていた。蕾の形や開いた花の形は同じキキョウ科のホタルブクロに似てとてもかわいらしい。名前は釣鐘状の花と朝鮮人参のように太い根から名付けられたそう。ハクサンシャジンやソバナにも似ている。 ~こちらの記事もおす…

ヌスビトハギ(マメ科)

ヌスビトハギが山間にたくさん生えていた。名前は特徴的な実の形が盗人の足跡の形に似ていることに由来するという説がある。アレチヌスビトハギと同様ひっつき虫の一種でかぎ爪の付いた実は服などにくっつく。花は小さいがマメ科らしいかわいらしい花である…

トキワハゼ(ハエドクソウ科、サギゴケ科)

草地のトキワハゼのかわいらしい花ががたくさん咲いている。葉が常緑で果実がはぜて種子を散布することから。同じハエドクソウ科のムラサキサギゴケと花はよく似るが、開花時期や花の上唇の形、草型などが異なる。ウリクサやアゼナなどもの似ており、花だけ…

フジカンゾウ(マメ科)

フジカンゾウの美しい花が見頃だ。名前は花が同じマメ科のフジに、草型が同じマメ科のカンゾウに似ていることから名付けられたそう。マメ科らしい花の形をしており、花の色は正に藤色で美しい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

クサギ(シソ科)

クサギのかわいらしい花が咲き始めた。名前は葉を揉むと悪臭がすることから。実は特徴的な萼と青っぽい特徴的な色をしている。ミカン科のコクサギとは名前の由来は一緒だが全く異なる植物である。 <10/1追記>クサギの赤い萼が目立っていた。羽根つきの羽の…

カラスウリ(ウリ科)

カラスウリがあちこちで繁茂している。ポリネーターである蛾を呼ぶために特徴的なレース状の花弁を持つ花は夜間に開花し朝にはしぼむ。花筒は非常に長く蛾など特定の昆虫しか蜜にありつけないようになっている。レース状の花はもちろん細長い蕾の状態もかわ…

ミズタマソウ(アカバナ科)

ミズタマソウが咲いていた。同じアカバナ科のウシタキソウにそっくりだが葉が細長く基部は楔型で、茎や葉には毛が生えていない点で異なる。実の細かい毛に朝露がつく様子を水玉に見立てて名づけられたそう。小さな花はよく見ると蕊が長くかわいらしい。 ~こ…

アキカラマツ(キンポウゲ科)

雄しべが長い特徴的な形をした花が咲いていた。アキカラマツといい、秋頃に咲き、カラマツあるいはカラマツソウに似ることから名付けられたそう。地上部は薬用に用いられる。キンポウゲ科というのは少し意外だった。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hat…

ダイコンソウ(バラ科)

暗い竹林にダイコンソウのきれいな黄色い花が咲いていた。名前は葉の付き方が大根に似ていることから。良く似たものにオオダイコンソウがあるが葉の形が異なる。ダイコンと付いているがアブラナかではなくバラ科の野草である。 ~こちらの記事もおすすめ~ a…

キンミズヒキ(バラ科)

きれいな黄色い花が咲いていた。名前は黄色い花の色とタデ科のミズヒキのように細長い花穂から付いたものらしいが、こちらはバラ科でタデ科のミズヒキとは全く別の植物である。ちなみにギンミズヒキというものもあり、こちらはタデ科のミズヒキの白花品種を…

ミズヒキ(タデ科)

林でミズヒキがひっそりと花穂を伸ばしていた。名前は、紅白の花が水引に似ていることから。あまり花をじっくり見ることは無いが、とても長い花穂に点々と花をつける面白い構造をしている。同じタデ科のイヌタデなどにほんの少し似ている。 ~こちらの記事も…

ケイトウ(ヒユ科)

こぼれ種と思われるケイトウが見頃を迎えていた。名前は花が鶏の頭に付いている鶏冠に似ていることから。写真の物はそれほど鶏冠に似ていないが、品種によっては鶏冠にそっくりな花を咲かせる。暑い夏でも元気に咲き続け、日本の夏を代表する花の一つである…

センニチコウ(ヒユ科)

鉢植えのセンニチコウが見頃だ。名前は百日紅と呼ばれるサルスベリよりも更に花期が長いことから。花はカサカサに渇いており、ドライフラワーのようになっており、非常に長い期間色褪せること無く楽しむことができる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.h…

ハキダメギク(キク科)

小さなかわいらしいキク科の雑草が咲いていた。名前はハキダメギク。ちょっとかわいそうなこの名前は掃きだめで見つかったことに由来することで有名。白い舌状花が黄色い部分を隙間無く取り囲むのでは無く、5つだけ一定の間隔で付いている様子が他のキク科の…

ザクロソウ(ザクロソウ科)

ザクロソウが咲いていた。名前は葉のつやつやした質感がザクロに似ていることから。中々見た目からは連想しにくい名前だ。割とよく見る雑草だが、花は小さく中々目に留まらない。極小のその花はよく見るととてもかわいらしい形をしている。花の形や葉の質感…

ササガヤ(イネ科)

メヒシバに似た花穂をつける。もう少し大きくなるとまさにイネ科の雑草という感じだが、小さいうちは笹に似ている。涼やかな葉っぱで庭に少し生える分には良いが、大きくなって穂が出てくると途端に雑草感が出てくる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.h…

ハイニシキソウ(トウダイグサ科)

コンクリートの上を、ハイニシキソウがその名の通り匍うように伸びている。赤い茎と葉の二色あること、もしくは錦のように美しいことから名付けられた。熱いアスファルトやコンクリートの上でも干からびずに伸びていく姿はすごいと思うが、駆除は大変そうだ…

アゼナ(アゼナ科、ゴマノハグサ科)

アゼナがひっそりと咲いていた。名前は田んぼの畦によく生えることから。この草はウリクサやトキワハゼ、更にはムラサキサギゴケなどと花が非常に似ており混同されやすい。草型や花の模様などで見分けられるようだが、こんな小さな花に目を留めていただける…

オニドコロ(ヤマノイモ科)

オニドコロのかわいらしい雄花がたくさん咲いていた。ヤマノイモに似ているが雄花の様子は異なる。また、オニドコロはムカゴを付けず、葉の形もオニドコロの方が丸みを帯びている(写真はカラスウリの葉が混じっているので分かりにくいが)。名前は根茎にひ…

ヤマノイモ(ヤマノイモ科)

自然薯とも呼ばれるヤマノイモの実。ヒラヒラと薄い構造をしており、リースなどの飾りに使われることもある。この実を見たことがある方は多いかもしれないが、ヤマノイモの実とは知らない方も多いかもしれない。 <8/13追記>ヤマノイモの雄花がたくさん付い…

キツネノマゴ(キツネノマゴ科)

キツネノマゴがひっそりと咲いていた。名前は花穂が狐の尻尾に似ていることに由来するらしい。割とよく見かける雑草であるがじっくりと花を見ることは少ないかもしれない。個人的にはトウバナにも少し似ている気がする。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2…

ヤナギバルイラソウ(キツネノマゴ科)

ヤナギバルイラソウがきれいな花を咲かせていた。名前は葉が細長くヤナギのようなルイラ草(ルイラ草はフランスの植物学者の名前に由来)であることから。繁殖力が強いため増えすぎには留意が必要だが、薄く優しげな色合いの花は魅力的だ。 ~こちらの記事も…

散歩中に見かけた物・動物たち3

アブラゼミの抜け殻 近づいても逃げないお休み中のノシメトンボ 道を横断中のカメ 湖面を行く水鳥たち スマホでは到底写真に収めることはできなかったが、キレイな茶色と青のカワセミも見かけた。 〜こちらの記事もおすすめ〜 ashito2.hatenadiary.com ashit…

セイヨウオトギリ(オトギリソウ科)

ヒペリカムの総称で呼ばれることも。黄色い花も赤い実もかわいらしくどちらも観賞用に良く用いられる。花はセイヨウキンシバイやビヨウヤナギにも似ているがとても小さい。実は切り花にしても長く楽しむことができ、花束などにも良く用いられる。 ~こちらの…