日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ヤマハギ(マメ科)

ヤマハギが咲いていた。普通ハギと言えばこのヤマハギを指し、秋の七草のハギもこれを指す。以前ご紹介したミヤギノハギは、葉の先端が尖っていたのに対し、ヤマハギは丸い葉が特徴。花は小さいがよく見るとかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashit…

ブッソウゲ(アオイ科)

「ハイビスカス」と呼んだ方がお馴染みだろう。南国を思わせる鮮やかで大きな花は人気で園芸品種も多い。中心の長い蘂は変わった構造をしており、雄しべがくっついて筒状になり、その中から雌しべが出てくる構造をしており、雌しべの途中から雄しべの花糸が…

ナンキンハゼ(トウダイグサ科)

ハゼと付いているがウルシ科ではなくトウダイグサ科の木である。ハゼノキと同様に樹皮から蝋を採ることから名付けられた。ハゼノキと同様秋には美しく紅葉することから街路樹として良く植えられている。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

カラスビシャク(サトイモ科)

ニチニチソウの脇にカラスビシャクが芽を出していた。葉の形が特徴的だ。乾燥させた根茎は半夏という生薬になることで有名である。これを売って小遣い稼ぎをしたことからヘソクリとも呼ばれる。サトイモ科らしいマムシグサに似た形の花を咲かせる。名前は花…

ルリギク(キク科)

ストケシアとも。和名はシンプルで的を射たネーミングである。萼だけがトゲトゲしていてアザミにも似ている。花びらは細く繊細で中心の蘂の感じや色合いがとても美しい。ヤグルマギクにも少し似ている。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

カノコユリ(ユリ科)

カノコユリが見頃だ。名前は花弁の模様が鹿の子模様であることから。開花する時期からドヨウユリ、タナバタユリとも呼ばれる。色合い・模様・形がかわいらしくもあり、優美でもある。ユリ根は食用となり薬用にも用いられる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ash…

オカメザサ(イネ科)

公園の生け垣に植えてあるオカメザサがたくさん新芽を出していた。名前は酉の市でおかめのお面などを吊していたことに由来するらしい。ちなみに節の皮が脱落するものを竹、付いたままのものを笹と呼ぶらしく、オカメザサは脱落するので正確には竹に分類され…

ノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)

ノウゼンカズラがたくさん咲いていた。アメリカノウゼンカズラと異なり、房状に花をつけ、萼は緑色をしている。ノウゼンカズラの花は蜜が豊富で、写真のように蟻など多くの生物が訪れる。木や柱に巻き付き高くまで伸びたものは遠くからでも鮮やかなオレンジ…

アメリカノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)

ノウゼンカズラとは異なり花茎が房状に垂れ下がらず枝の先にまとまって咲き、花はやや小さめで萼が黄色い。アイノコノウゼンカズラも似た特徴をもつのでそちらかもしれない。ノウゼンカズラと同様に大きな蔓となり非常に目立つ。ラッパ状の花がかわいらしく…

カンナ(カンナ科)

カンナの艶やかな花が咲いていた。茎が葦のように空洞であることからラテン語で葦を意味するCannaに由来しているらしい。葉や花が様々な色のものが開発されている。他の植物では見ない独特な花の形をしており、個人的にはやや南国の雰囲気を感じる。 ~こち…

ツタ(ブドウ科)

橋の壁面に立派なツタが伸びていた。ツタというと蔓性の植物を総称する言葉でもあるが、特定の種類を指す名前でもある。節から吸盤状のひげを出し、これによって壁や木を這い上って行く。秋には紅葉して非常にきれいである。 ~こちらの記事もおすすめ~ ash…

キキョウ(キキョウ科)

キキョウが各地で見頃を迎えている。均整の取れた形と軟らかな色合いが何とも魅力的だ。ぷっくりふくれた蕾もかわいらしい。秋の七草の一つにも数えられ、根は薬用に用いられる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com ashito2.hatenadiary.c…

ムクゲ(アオイ科)

ムクゲがあちこちで咲いている。日本の夏を代表する花木の一つだ。中国原産だが日本でも古くから栽培され、様々な品種が開発されている。名前は中国名の「木槿」や韓国名の「無窮花」が訛ったとする説がある。美しく威厳を感じる花だ。 ~こちらの記事もおす…

ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)

ヨウシュヤマゴボウが実をつけ始めていた。アメリカヤマゴボウとも。アメリカではインクベリーとも呼ばれ、初秋に真っ黒に熟した実を潰すと赤い液が出て、手や服に付くと中々落ちない。小さい頃はそんなことは知らずによくままごとなどの遊びで使って怒られ…

ヒナギキョウ(キキョウ科)

草地にヒナギキョウがたくさん咲いていた。小さいがキキョウに似たその花はとてもかわいらしい。似た名前の花にヒナキキョウソウやキキョウソウがあり混同されやすいが、ヒナギキョウは花茎に葉がほとんど付いておらずスッと伸びた花茎の先端に花が咲くのに…

オニユリ(ユリ科)

オニユリが見頃を迎えていた。名前は鮮やかな花弁の色に由来する。黒い斑点模様が特徴的で、花弁は滑らかだが根元(花の中心付近)は多数の突起が付いていた。3倍体であることが知られており種子を作らず、葉の根元に付いた黒っぽいムカゴで繁殖する。鱗茎は…

スイカ(ウリ科)

花壇に生えていたので撮ってみた。実にウリ科らしい花だ。そう言えばウリ科の植物は野菜などには多いが、野草や花卉はそこまで多く見かけない気がする。ぱっと思いつくのはカラスウリくらいか。蔓性のものが多いので園芸花卉にはあまり向いていないのかもし…

ルリマツリ(イソマツ科)

きれいな青色の花が目にとまった。名前はルリマツリで、瑠璃色の花色とジャスミン(茉莉花)に花が似ていることから名付けられたそう。南アフリカ原産で暑さに強く、真夏にも暑さに負けず咲いており、色もとても涼しげで美しい。 ~こちらの記事もおすすめ~…

グラジオラス(アヤメ科)

唐ショウブ、オランダショウブとも。縦に長く伸びた花茎に見事な美しい花をたくさん咲かせる。細く長い葉が古代ローマの「グラディウス」という剣に似ていることから名付けられたらしい。個人的には咲く前のしわが入った蕾の状態も好きだ。 ~こちらの記事も…

ギボウシ(キジカクシ科)

名前は蕾の形が橋神社などに付いている擬宝珠に似ていることから名付けられたそう。若芽や若葉は食用とでき山菜として日本各地で食されている。葉が斑入りの物も園芸用に広く栽培されている。初夏に咲く花は涼しげで美しい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ash…

セキチク(ナデシコ科)

中国原産のナデシコ科の植物で唐ナデシコとも。ナデシコらしくない名前は、漢字では「石竹」と書き、岩場に生え葉が竹に似ていることから名付けられたそう。花びらの先がギザギザになっているがナデシコほど切れ込みは深くない。同じような形で花弁の中央部…

ニチニチソウ(キョウチクトウ科)

ニチニチソウが太陽の下元気いっぱいだ。名前は日々新しい花が咲くことから名付けられたそう。キョウチクトウ科という事もあり花の形は今各所で咲いているキョウチクトウに似ているが、キョウチクトウとは異なり木にはならず花壇などに植えられる。写真のよ…

ベゴニア(シュウカイドウ科)

ベゴニアの花が咲いていた。花も葉も分厚く艶があり夏でもみずみずしい。花の形も特徴的で2枚貝のように上下に花弁が開き、中心に小さく蘂がある。他の花には無いような魅力があり色も様々なものが開発されている人気の園芸花卉である。 ~こちらの記事もお…

エノコログサ(イネ科)

あちこちでエノコログサが穂を伸ばしてきている。猫じゃらしといった方が聞きなじみがあるかもしれないがそちらは俗称で、和名はエノコログサで、猫では無く犬の尻尾に似ていることから「犬っころ草」がなまった物とされている。粟の原種とされ某人気マンガ…

ナツシロギク(キク科)

マトリカリアとも。カンシロギクに似た花だがその名の通り夏に花を咲かせる。ヨーロッパでは古くからハーブとして栽培されており、様々な薬効があるそう。写真の物は八重種で観賞用に改良されたものだろう。真っ白な花弁が夏に涼しげだ。 ~こちらの記事もお…

オレガノ(シソ科)

オレガノの花がたくさん咲いていた。オレガノといえばハーブで有名だが、花も大変きれいだ。和名はハナハッカで、ハッカに似た香りがあり花が目立つことから。ハリー・ポッターシリーズにも登場する。シソ科のハーブ類はこの時期たくさん花を咲かせていてど…

サボンソウ(ナデシコ科)

シャボンソウ、サポナリアとも。葉を揉むと石鹸のような泡が出ることから名付けられた。これは全草がにサポニンという界面活性作用のある物質を含むためで、古くは石鹸の代わりや薬用に用いられていた。写真は八重品種のもので花もとてもかわいらしい。 ~こ…

オシロイバナ(オシロイバナ科)

オシロイバナが咲いていた。花は日中は閉じ、夕方や明け方に開く。花の色が斑入りになるのは、トランスポゾンという動く遺伝子(転移因子)があり、これがベタレインという色素の合成に関わる遺伝子内に入ったり抜けたりすることで色素が作られたり作られな…

ヒヨドリバナ(キク科)

ヒヨドリバナが林道脇に咲いていた。名前はヒヨドリが鳴く頃に咲くことから。写真の物はまだ咲き始めだが、花からは白く細長い雌しべが伸びてかわいらしい。フジバカマと似ているが、フジバカマは葉に深い切れ込みがあり3つに分かれるのに対してヒヨドリバナ…

ウスベニアオイ(アオイ科)

ウスベニアオイが暑さにも負けず元気に咲いていた。同じアオイ科のタチアオイと葉や花はそっくりであるが、小型でかわいらしい印象。名前にもなっている薄紅色の花びらは濃い紫の筋が入っていてきれいだ。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.c…