日本の野草図鑑~懐かしい草花~

日本の野草図鑑~懐かしい草花~

自然育ちの私が好きな野草や花卉、野菜について語っています。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒメウツギ(アジサイ科)

ヒメウツギの純白の花がたくさん咲いていた。茎の中が空洞であることから「空木(うつぎ)」と名付けられたそう。アジサイ科というのはちょっと意外だった。ちなみにウツギと名の付く植物にはバラ科やスイカズラ科など様々あり少し紛らわしい。 ~こちらの記…

ツルバキア(ネギ科、ヒガンバナ科)

スイートガーリックとも。長く伸びた花茎の先にかわいらしい花が放射状につく。虫が蜜・花粉を採るために細長い花の中に入っていっており、虫にしっかり受粉してもらうための構造のようだ。葉はネギ科らしくネギのような臭いがするそう。 ~こちらの記事もお…

ダッチアイリス(アヤメ科)

オランダアヤメとも。アヤメ科らしい美しい花だ。ジャーマンアイリスと比較するとスッと線が細く控えめで気品がある。様々な色がありこの時期他のアヤメ科の植物と共に楽しませてくれる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com ashito2.haten…

ニワゼキショウ(アヤメ科)

道の角にひっそりと咲いていた。葉や花の感じからお分かりのようにアヤメ科の植物で、ジャーマンアイリスなどと比べると極小だ。極小だがその花はよく見ると非常にかわいらしく、アヤメ科の園芸品種にも引けを取らない。 枝にはテントウムシの幼虫がついてい…

ジャーマンアイリス(アヤメ科)

ドイツアヤメとも。この時期はアヤメ科の植物がたくさん咲いているが、その中でも特に大きく美しい。花が咲くと独特な強い香りが辺りに漂い、今年もジャーマンアイリスの季節が来たなと気付かせてくれる。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.c…

キンギョソウ(オオバコ科)

キンギョソウの花がたくさん咲いていた。花が金魚が大きく口を開けた姿に似ていることから名付けられた。英名はスナップドラゴンとも言いこちらはドラゴンの姿に似ていることから。ヒメキンギョソウと花の形が似ている。花の横を両側から押すと口をパクパク…

ゲッキツ(ミカン科)

ゲッキツが実と共に花を咲かせていた。ミカン科らしい厚みのある白い花びらが美しい。漢字では「月橘」と書き、月夜に良く香るためらしいが真偽の程は定かではない。実はハダカホオズキのようにも小さなレモンのようにも見える。 ~こちらの記事もおすすめ~…

フジ(マメ科)

毎年この時期に美しい花で人々を楽しませている。写真は植木鉢の物だが、テレビなどで取り上げられる藤棚は実際に見に行くとテレビで観るより圧巻だ。また個人的には山の中などで樹木に絡みつきながら花を咲かせているフジも好きだ。フジを見に行くとよく大…

コバノランタナ(クマツヅラ科)

葉が小さいランタナということで名付けられた。ランタナは和名をシチヘンゲともいい花の色が次々に変化していくが、コバノランタナは基本的に色は変化しない。色は変化しないが、中心がわずかに白と黄色になっている花は十分きれいである。 ~こちらの記事も…

ムラサキツメクサ(マメ科)

シロツメクサに対してアカツメクサとも呼ばれる。アップで見ると花の形や色は同じマメ科のレンゲにそっくりだ。葉はシロツメクサ(クローバー)に似ているが一つ一つが大きく、また横に広がらず縦に伸びるので草型はクローバーと大きく異なる。場所によって…

マツバウンラン(ゴマノハグサ科、オオバコ科)

細長い葉が松葉、花がウンランに似ていることから名付けられた。リナリア(ヒメキンギョソウ)にそっくりで実際近縁種であるが、花がかなり小さくまとまって咲いていないと中々気付かない。花はきれいだが大繁殖して駆除が難しくなる事もあるそうなので注意…

コデマリ(バラ科)

コデマリの花が開花し始めた。花はユキヤナギに少し似ているが、ユキヤナギがヤナギのように枝に沿って細長く咲くのに対して、コデマリはその名の通り手毬のように丸く集合して花をつける。純白の白い花が丸く集まって咲く様子はユキヤナギとはまた違った美…

コトネアスター(バラ科)

匍匐性の植物に小さい花が咲いていた。花だけ見ると同じバラ科のシャリンバイにも似ている。花も小さくてかわいらしいが、紅葉や赤い実も美しく1年を通して楽しませてくれる植物である。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ライラック(モクセイ科)

リラ、ムラサキハシドイとも。見た目が可愛いだけで無く良い香りがする。写真の花弁は4つに分かれているが、稀に5つに分かれているものがあり「ラッキーライラック」と呼ばれて恋のおまじないに使われるそう。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadia…

カメリアエリナカスケード(ツバキ科)

サクラの一種かとも思ったが、ツバキの仲間だそう。確かに葉や花びらの漢字は椿に似ているかもしれない。細長く枝垂れた枝に下向きに花をつけており、控えめで気品のある花だ。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

モッコウバラ(バラ科)

モッコウバラが見頃だ。写真の通り淡い黄色の花が大量に付いており、遠くから見ても圧巻だ。バラの中では珍しく棘が無いため扱いやすく、生長も早いため庭園などに好まれるが、きちんと管理しないと繁茂しすぎるため注意が必要。 ~こちらの記事もおすすめ~…

セイヨウジュウニヒトエ(シソ科)

アジュガとも呼ばれる。キランソウ属ということで、確かにキランソウとそっくりで、キランソウの中心が伸びて花が咲いたような形をしている。花が何段にも咲く姿から十二単にちなんで名付けられたそう。キランソウよりも派手で園芸向きかもしれない。 ~こち…

ノミノツヅリ(ナデシコ科)

この時期道端でよく見かける雑草。花が小さいのでなかなか気が付きにくいが、ナデシコ科でかわいい小さな花をつける。ハコベと比べると花弁の数が少ないようだ。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

スズメノエンドウ(マメ科)

カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)よりもかなり花が小さく、また花の色も薄いため花が咲いていてもあまり目立たない。ちなみにカラスノエンドウとスズメノエンドウの中間的な大きさということで名付けられたカスマグサというものもある。 ~こちらの記事も…

グミ(グミ科)

ナワシログミだろうか。赤いグミの実がなっていた。もう少し熟さないと酸っぱくて食べられないが、完熟した物はおいしく小さい頃はよく食べていた。お菓子のグミとは語源も異なり全くの無関係だそう。実の模様は枝や葉の裏の模様と似ており、アップで見ると…

セントウソウ(セリ科)

ジロボウエンゴサクとともにセントウソウが咲いていた。仙人の住まい「仙洞」のような山に生えていることが名前の由来ではないかと言われているそうだが、不明としていることもある。花の形は同じセリ科のニンジンに似ている。 ~こちらの記事もおすすめ~ a…

オランダガラシ(アブラナ科)

クレソンとして親しまれている。水辺に生えておりセリと混同されることもあるが、セリはセリ科でクレソンはアブラナ科である。花を見るとアブラナ科の花そのものだ。非常に繁殖力が強く、水辺をすっかり覆ってしまうこともある。 ~こちらの記事もおすすめ~…

カサスゲ(カヤツリグサ科)

面白い形の草を見かけた。花の形からスゲの仲間だと思ったがカサスゲというそう。名前は笠を作るのに使われたことから。一番上の黄色い花が雄花で、その下に付いた白い花が雌花だそう。一つの花茎に雄花と雌花の両方が同時に咲いており、二つ合わさってとて…

クサイチゴ(バラ科)

春には白い花が咲き美味しい実がなる。しかしながら繁殖力が強く、棘も多いため厄介な雑草の一つでもある。正確には草本ではなく木本に分類される。 <4/23追記>白くて大きいきれいな花が咲いていた。イチゴらしいかわいらしい花だ。付近には実も付いており…

ジロボウエンゴサク(ケシ科)

木陰にジロボウエンゴサクがかわいらし花を咲かせていた。伊勢地方でスミレを「太郎坊」と呼ぶのに対してこの植物を「次郎坊」と呼んだことから名付けられたそう。細長い花の形と淡い紫色がとてもかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenad…

ムラサキケマン(ケシ科)

ムラサキケマンを見かけた。花が咲いているものを撮り忘れたので後日更新しようと思う。よく見かける草だが、ケシ科と言うことは知らなかった。名前は仏具の「華鬘」に花が似ていることから名付けられたそう。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadia…

ナガバオモダカ(オモダカ科)

クレソンが群生する水辺にナガバオモダカが咲いていた。花は純白の3枚の花びらがきれいだが、要注意外来生物に指定されており、水場の生態系を破壊してしまうおそれがあり注意が必要だそう。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

ムラサキサギゴケ(ハエドクソウ科)

水辺にムラサキサギゴケが群生していた。花の形が鳥の鷺に似ていることから名付けられたそう。オオバコ科の花にも似ているように見える。淡い紫色の中心部にある黄色い斑点がかわいらしい。 ~こちらの記事もおすすめ~ ashito2.hatenadiary.com

オニグルミ(クルミ科)

オニグルミの新芽と雄花が出てきていた。古来より人間の食料として利用されており、現在ではリスなど齧歯類の食料として生態系を支えているそう。アレロパシーによって下に他の植物が生えるのを阻害するらしい。 <5/20追記>オニグルミの実が生っていた。ま…

ヒメコウゾ(クワ科)

桑の実のような物が付いているのを見つけた。おそらくヒメコウゾの蕾では無いかと思う。和紙の原料となるコウゾはヒメコウゾとカジノキの雑種だそうで、ヒメコウゾも和紙の原料として使われていた。夏頃には赤い美味しそうな実を付け、味は美味しいがチクチ…